主犯少年3人の出会い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 15:49 UTC 版)
「大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件」の記事における「主犯少年3人の出会い」の解説
先述の事件によりKMは強盗致傷容疑で愛知県警察から指名手配され、奪った金をもとに大阪府へ逃亡した。KMは大阪市内のパチンコ店で遊び、店内をうろついていたところでKAと出会い、KAから「俺は山口組所属だ」と聞いたことから「俺もヤクザになりたい」と要望した。これを聞き入れたKAはKMを千日前のスナックバーへ案内し、兄貴分の組員T(当時45歳)を紹介した。その上でKMはTの了解を得て、(既に配下だった)KAや少年U(18歳)とともに千日前のビルに寝泊まりさせることを承諾され、KA・Uに恐喝の方法を教えた上で3人で通行人から金品を恐喝し、それを遊興費・生活費に充てていた。 同年9月初めごろ、HMは知人が恐喝被害を受けた件でその加害者としてKMを突き止めたが、その件についてはKAの仲裁で話が付いた上、KAの口利きでTに引き合わせてもらった。HMもTの了解を得て千日前のビルでKM・KA・Tと4人で共同生活を送るようになった。そして同月中旬ごろ、KM・HM・UはTとの間で暴力団組員として杯を交わし、(先にTの舎弟になっていた)KAも含めた4人でTから組の代紋を受け取った。Tの配下になったKM・KA・HMの3人と配下の少年Uは同学年だったが、Tは席上で「KAを兄貴分に立てろ」と言い、4人の序列はTと知り合った順番で「KA>U>KM>HM」になった。 4人組はアジト付近の道頓堀でシンナー遊び・パチンコ・ナンパに興じた一方、大阪市内(橋のたもと・路上)で「シノギ」としてカツアゲ(恐喝)を繰り返していた。またHMは「カツアゲだけでなく、三重県の工事業者に人夫を送り込んでその上前を撥ねよう」と考え、実際に9月23日には路上で捕まえた男性3人をアジトへ連れ込み、工事業者に人夫として送り込もうとしたが失敗し、その件で(当初KA・Uが寝泊まりしていた)千日前のビルが警察の捜査対象になった。そこで4人はTに新しいビルの一室(大阪市中央区島之内二丁目のマンション・4階408号室)を借りてもらい、9月27日(大阪事件の前日)に転居した。
※この「主犯少年3人の出会い」の解説は、「大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件」の解説の一部です。
「主犯少年3人の出会い」を含む「大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件」の記事については、「大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件」の概要を参照ください。
- 主犯少年3人の出会いのページへのリンク