主なファインセラミックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/01 14:16 UTC 版)
「セラミックス」の記事における「主なファインセラミックス」の解説
より高度な機能が要求される場合、基材の粒径は均一化される共に純度は高められる。用途により基材には微量の添加物が加えられる。誘電性・磁性・光学的な面などで高機能をもつ。医療用、電子部品(IC基板、コンデンサなど)の材料として利用されている。 チタン酸バリウム - 誘電性を持ち、その機械的、電気的、熱的な性質から、電気機械変換器、コンデンサとして広く用いられている。粒界でPTC効果を持つため、ヒータ材料としても用いられる。 Bi2Sr2Ca2Cu3O10 - 高温超伝導セラミックス。 窒化ホウ素 - 炭素とよく似たグラファイト構造とダイヤモンド構造をとる。 フェライト - 磁性を持ち、磁石類(フェライト磁石)やインダクタのコア(フェライトコア)等として多用される。 チタン酸ジルコン酸鉛 - 高い圧電性をもち、センサ、アクチュエータ材料として用いられる。 酸化アルミニウム - 高硬度・高融点が特長、主に研磨材、耐火材として用いられる。 炭化ケイ素 - 高硬度・高融点が特長、耐火材・研磨材の代表的な材料であり、電気素子材料としても用いられる。 窒化ケイ素 - 高い靱性をもち、構造材、研磨剤として用いられる。 ステアタイト (MgOSiO2) - 代表的な絶縁材料。 YBa2Cu3O7-δ - 高温超伝導セラミックス。 酸化亜鉛 - 半導体であり、バリスタの材料として用いられる。 ジルコニア - 室温と焼結温度の間で相転移することを利用した部分安定化ジルコニアは高い靱性を持ち、セラミックナイフやはさみなどに使われる。また、高温で固体電解質となり、燃料電池や酸素センサの材料として用いられる。また近年、金属に変わる差し歯やブリッジの歯科治療材料(セルコン、ラヴァ)としても着目されており、需要が増えている。 原子炉用核燃料 ( UO2 , PuO2 )
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