中谷家
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中谷 霖太郎(なかたに りんたろう) 主人公。10を超えたばかりの真面目な少年。武家である中谷家の息子であるが、4つの時に親戚をたらい回しにされた末に中谷家に養子として入った過去があり、両親である中谷霧四郎夫妻とは血の繋がりはない。しかしながら、両親や中谷家に仕える源吉からは深い愛情を注がれて育ち、霖太郎自身もそのことについて感謝している。しかし、去年の春の戦により霧四郎が戦死し、その死因が背中に受けた斬り傷であったため、「死んだのは敵前逃亡の末に背中から斬られたのが原因」という噂が流れ始めることになり、霖太郎は武士の子供達から「退散侍」と馬鹿にされ、いじめられるようになる。そのために思い悩むこともしばしばだが、武家の誇りを忘れまいと、親友の府介と共に剣の鍛錬に励む日々を送る。なお鍛錬の際には山奥の神社をよく利用している。山奥の寺子屋・青風塾(せいふうじゅく)に通っており、読み書きや剣術などを学んでいる。寺子屋に通う子供の中では最年長。以前は玄武館(げんぶかん)というところに通っていた。 中谷 霧四郎(なかたに きりしろう) 霖太郎の父。中谷家先代で故人。妻と共に霖太郎を養子に迎え、本当の息子のように深い愛情を注ぐ。武功こそなかったものの、その人柄は「国や家族のためにまっすぐ真面目に生きた男であった」と霖太郎より回想されている。去年の春の戦で戦死し、その死因がもとで不名誉な噂が流れ始め、それが霖太郎を苦しめることになる。 霧四郎の妻 霧四郎の妻で、霖太郎の母。病弱で子供を産めない体であるが、養子に迎えた霖太郎を本当の息子のように深い愛情を注いで育ててきた。霧四郎のことで思い悩む霖太郎に対し、己の誇りを忘れずに生きて欲しいと諭す。 源吉(げんきち) 中谷家に先々代より3代にわたって仕えてきた老人。霖太郎からは「源爺(げんじい)」と呼ばれている。頑固で口やかましい性格で、霖太郎に対してよく説教をするものの、それは中谷家の現状を憂い、また霖太郎の将来を思ってのことである。霧四郎の妻が病に伏せてからは、彼が中谷家の身の回りの世話を行っている。
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中谷家(なかたにけ)
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霖太郎が養子として迎えられた武家。先々代より仕える源吉によれば中谷家は藤原氏の流れを汲む名門の出であったというが、代を重ねるごとに禄や所有する土地は減り、現在は遠戚の援助でどうにか暮らしている状況である。
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