中国における白湯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/28 07:55 UTC 版)
中国では年間を通じて白湯を飲む習慣が根付いるほか、体調がすぐれない時には「とりあえず白湯をたくさん飲むように」と言われるなど、まるで白湯が万能薬であるかのように扱われている。中国では紀元前まで遡る「孟子」ですでに「冬には湯を飲み、夏には水を飲む」と白湯を飲む習慣が記載されている。さらに、西洋の細菌学が流入し、水を煮沸することによる殺菌効果が知られてからは、1936年に「新生活運動」を、1951年には「愛国衛生運動」が全国的に展開され、白湯を飲むことを推奨した。これにより新婚カップルが新居に準備すべきものの一つとして、新品の魔法瓶がマストアイテムになったり、米ロサンゼルス・タイムズ紙に「嘘のようなホントの話 中国で飲み物と言えば白湯だけ」と題する文章が掲載されるなど社会に定着している。そのため、中国人は欧米人や日本人が冷たい氷水を飲むことは奇妙かつ極めて不健康な行為だと感じていたが、年々変化は進んでおり、白湯ではなくコールドドリンクを楽しむ中国人の若者も増えてきている。。
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