両扉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/05 02:09 UTC 版)
「聖アントニウスの誘惑の三連祭壇画」の記事における「両扉」の解説
当時の他の同様のフランドルの作品と同様に両翼裏面の扉はグリザイユで宗教画が描かれている。伝統的に多くの教会では芸術作品が覆われ、翼のある祭壇画は復活祭の前の週に閉じられる。この三連祭壇画の扉の落ち着いた色合いと主題は四旬節のテーマと一致している。左側の扉には『キリストの捕縛』が描かれている。前景では聖ペテロが大祭司の召使であるマルクス(英語版)の耳を切り、背景では兵士たちが倒れたキリストを囲んでいる。画面左側にはキスをした後に逃げるイスカリオテのユダが描かれている。右側の扉は背景に十字架を背負ったキリストが描かれている。前景では2人の泥棒が描いており、1人は罪の告白をしているが、もう1人は回心を拒んでいる。イエスの周りには群衆があり、十字架を支えるキレネのシモンや聖ヴェロニカなどの人物を見ることができる。
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