両性 (化学)
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化学において両性物質(りょうせいぶっしつ、英: amphoteric substance)とは、酸とも塩基とも反応する物質のことである[1]。多くの金属(亜鉛、スズ、鉛、アルミニウム、ベリリウムなど)と半金属は両性酸化物を作る。この他、アミノ基とカルボキシル基の両方を持つアミノ酸(双性イオン参照)、自己イオン化化合物である水も両性物質に含まれる。
- ^ IUPAC, Compendium of Chemical Terminology, 2nd ed. (the "Gold Book") (1997). オンライン版: (2006-) "amphoteric".
- ^ CHEMIX School & Lab - Software for Chemistry Learning, by Arne Standnes[リンク切れ] (program download required)
- 1 両性 (化学)とは
- 2 両性 (化学)の概要
両性酸化物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/08 04:07 UTC 版)
酸化スズ(IV)は水に溶けず、また錫石も酸やアルカリに溶解しないが、両性酸化物である。 酸化スズ(IV)の水和物をスズ酸といい、水酸化第二スズ(水酸化スズ(IV))ともいう。 スズの酸化物は酸に溶解する。 ハロゲン化水素酸は酸化スズ(IV)と反応して [ SnI 6 ] 2 − {\displaystyle {\ce {[SnI6]^{2-}}}} などのヘキサハロスズ酸イオンになる。HIを何時間も還流させることで反応させたという報告がある。 SnO 2 + 6 HI ⟶ H 2 SnI 6 + 2 H 2 O {\displaystyle {\ce {SnO2\ +6HI->H2SnI6\ +2H2O}}} SnO 2 + 2 H 2 SO 4 ⟶ Sn ( SO 4 ) 2 + 2 H 2 O {\displaystyle {\ce {SnO2\ +2H2SO4->Sn(SO4)2\ +2H2O}}} 酸化スズ(IV)は強塩基に溶けてNa2SnO3に代表されるスズ酸塩となる。酸化スズ(IV)とNaOHの固溶体を水に溶かすとNa2[Sn(OH)6]2(preparing salt)となり、染料工業に用いられる。
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「両性酸化物」の例文・使い方・用例・文例
- 両性酸化物という化合物
両性酸化物と同じ種類の言葉
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