両所三聖とは? わかりやすく解説

両所三聖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/13 19:35 UTC 版)

山王信仰」の記事における「両所三聖」の解説

天長2年825年)に、天台宗第2代座主である円澄が、延暦寺西塔開いた以後西塔独自色深めそれまでの「東塔」での地主神信仰対応させるかたちで、小比叡神祀るようになった小比叡神には、八王子山磐座の神である大山咋神勧請され、小比叡峯にある磐座に神が宿るとされた。 西塔独立により、最澄当初祀った諸山王は統合され東塔と結びついて、比叡神または大比叡神呼ばれるようになった西塔祀られる神も山王呼ばれたため、「山王」は東塔西塔二極化することとなったその後天台宗の第5代座主であり、夢で様々な啓示受けたという伝承残されている円珍が、円珍に夢で入唐勧めたとされる山王明神」を、自身の坊に祀るようになったこのためそれまで最澄創建として、千手堂または千手院呼ばれていた円珍の坊が、山王院と呼ばれるようになったこのように山王明神信仰は、円珍個人的に祀ったことから始まった。 こうして、大比叡神東塔)・小比叡神西塔)・比叡山王(山王明神)の「両所三聖」が成立した。なお、円珍にとっては、「両所三聖」の中でも山王山王明神)は別格で、「両所二聖」を超える存在、つまり、大比叡神小比叡神含んだ比叡山そのもの象徴しており、最澄祀った諸山王をひとつにまとめた、非常に大きな信仰対象であったといわれる

※この「両所三聖」の解説は、「山王信仰」の解説の一部です。
「両所三聖」を含む「山王信仰」の記事については、「山王信仰」の概要を参照ください。

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