諸山
姓 | 読み方 |
---|---|
諸山 | もろやま |
諸山
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/22 20:41 UTC 版)
諸山(しょざん)とは、五山制度に基づく寺格の一つである。五山・十刹の下。中国では甲刹(かつさつ)と呼称した。
元亨元年(1321年)に鎌倉幕府の元執権で北条得宗家当主であった北条高時が自らが鎌倉弁谷に建立した崇寿寺(現在は廃寺)を五山に次ぐ寺として「諸山」の称号を与えたのが最古と言われている。以後、五山・十刹に加えられなかった禅林に対して与えられた。原則的には五山と同様に室町幕府の将軍御教書によって指定されることになっていたが、特に上限を設けなかったために多くの禅林に諸山の称号が与えられ、北朝上皇の院宣や果ては敵である南朝による諸山称号が追認されたものまであったと言われている。後に大和・和泉・志摩・飛騨・佐渡・隠岐・豊前の7ヶ国を除いた全ての令制国に設置され、その数は230に上ったという。
参考資料
- 和漢禅刹次第
- 和漢五山志
- 扶桑五山記
諸山
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 02:32 UTC 版)
摂津国の五山十刹制度の諸山(五山・十刹に次ぐ「諸山」格の幕府公認禅宗寺院。官寺) 寶満寺 (神戸市長田区) - 開基:法燈国師、南禅寺派(法燈派) 福海寺 (神戸市兵庫区) - 開山:在庵禅師、南禅寺派(宗覚派) 廣厳寺 (神戸市中央区) - 開山:明極禅師、南禅寺派(明極派) 福厳寺 (神戸市兵庫区) - 開山:佛燈国師、南禅寺派(大覚派) 禅昌寺 (神戸市須磨区) - 開山:月庵禅師、南禅寺派(大応派) 安国寺 - 開山:大明国師、現在は廃寺 栖賢寺 - 開山:竺当和上、大徳寺派。現在は京都に移転 澄心寺 - 開山:潜渓和上。現在は廃寺(現 高野山真言宗) 善住寺 - 開山:鐘谷禅師。現在は廃寺
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