世界宗教の確立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 10:23 UTC 版)
詳細は「宗教の歴史」を参照 仏教などの普遍的な秩序に全人類が含まれることを想定した宗教は紀元前1千世紀にはすでに出現していた。世界的な伝道宗教で共にユダヤ教から派生したキリスト教やイスラム教と共に仏教は紀元1千年紀に旧世界各地へ伝播、普及し、各地の政治権力にも多大な影響を及ぼした。 インドから中国に伝来した仏教はさらに中国から朝鮮、日本、ベトナムに広まり、2千年紀前半には儒教も同様の経路で漢字圏に広まっていった。 380年にローマ帝国によるキリスト教の国教化(英語版)が起こった後、後古典期に北ヨーロッパや東ヨーロッパへと広まり、同時に現地の信仰(北欧神話の神々への信仰など)は異教とされた。十字軍の時代には中東に侵攻し、キリスト教圏を拡大する試みも見られた。西欧のカトリック教会と東欧の正教会の分裂(東西教会の分裂)も1054年に起こり、ヨーロッパでも宗教が多様化していった。 中東では、7世紀前半にムハンマドによって啓かれたイスラム教はムハンマドらによるアラビア半島のベドウィン統一を契機にムスリムによる征服活動(英語版)によるイスラム帝国の拡大に伴い、西は北アフリカ、イベリア半島から東はペルシア、中央アジアまで広まった。紀元2千年紀前半までにはインド、西アフリカの一部、東南アジア島嶼部へもイスラム教が普及した。
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