世界宗教の誕生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/30 16:42 UTC 版)
やがて、「人間とは何か」「宇宙とは何か」が問われるようになり、小国家の分立にともなう抗争や商業の発展がみられた紀元前一千年紀のなかごろには、人間の思考は感覚的なものを突き抜けて諸現象の奥底にある形而上学的な世界にまでおよび、世界宗教(R.N.ベラーのいう「有史宗教」)が誕生した。中国では孔子や老子が登場し、インドではゴータマ・シッダールタがうまれ、イランではザラスシュトラが挑戦的な世界像を描いて、パレスティナではイザヤやエレミヤをはじめとする預言者たちがあらわれた。この時代をドイツの哲学者カール・ヤスパースは「枢軸時代」、日本の科学史家伊東俊太郎は「精神革命」と呼称している。
※この「世界宗教の誕生」の解説は、「宗教史」の解説の一部です。
「世界宗教の誕生」を含む「宗教史」の記事については、「宗教史」の概要を参照ください。
- 世界宗教の誕生のページへのリンク