不着席の扱い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 15:32 UTC 版)
JR東日本が首都圏で連結している普通列車グリーン車は多くが自由席であり、座席定員を超えてもグリーン券が発売されるため、確実に座れる保証はない。グリーン車乗車に際して「デッキ部分であってもグリーン券が必要」という旨の注意書きが車内とJR東日本のホームページに記載されている。この規則は首都圏の普通列車に限らず、特急列車を含むJR全線のグリーン車に適用される規則である。 ただし、グリーン車で座ることができなかった場合は乗務員に申し出て証明書を発行してもらい、駅の窓口でグリーン券とともに提出すると無手数料で払い戻しを受けられる。払い戻す予定で証明書をもらった場合(もしくはグリーン券を購入しておらず、利用するつもりがない場合も含む)、即座に普通車に移る必要があるが、朝・夕ラッシュ時は普通車との間の扉は封鎖されているため、次の駅に到着後いったんホームに降りて移動することになる(乗務員の判断で一時的に扉を開放するときもある)。 しかし、払い戻せること自体を知らない、手順を知らず証明書なしで直接駅窓口に行く、または混雑のため下車まで乗務員に会えなかった(探しにも行けなかった)などで払い戻しできないケースもあり、「座れないなら発券しないで欲しい」という声も新聞などで取り上げられたことがある。また、そのようなことから近年では混雑時を中心に立席の乗客を車内検札するときに乗務員が「このまま(グリーン車に)乗車するか否か」を尋ねてくることがある。 モバイルSuicaのグリーン券機能では個人端末からのオンライン購入という特性上、購入した場所に関わらず事前料金と同額のため、実際に乗車あるいは車外から窓を通して見て、席が空いているのを確認・着席してから即時購入が可能であり、車内に入っても座れなければ払い戻し以前に購入せずにすぐ普通車に移動する行為もできる。ただしJR東日本は電波状況による購入失敗の可能性を理由として乗車前に購入するよう注意しており、乗務員による車内改札の時点で購入手続きが終了していなかった場合や、普通車へ移動ができなかった場合は、その場で車内発券料金で現金購入することとされている。 一方でラッシュ時において、普通車よりも幾分混雑が少ないグリーン車に立席で料金を払っても乗りたいという声もあり、現実にグリーン料金値下げ以前からラッシュ時には立ち客が見られた。車両設備として座席には立ち客用の手すりもついている。
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