上田地域の小泉小太郎とは? わかりやすく解説

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上田地域の小泉小太郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 16:52 UTC 版)

小泉小太郎伝説」の記事における「上田地域の小泉小太郎」の解説

小泉小太郎まつわる民話大要1922年大正11年発行の『小県郡史 余篇』に収録されているので、以下に要約して紹介する西塩田村にある鉄城山の山頂に寺があり、そこへ毎晩のように通う一人女性がいた。彼女がどこからやって来たのか分からず不思議に思った寺の住職は、彼女の衣服に糸を付けた針を刺しておいた。翌朝住職が糸をたどって行き着いた先は、川の上流にある鞍淵の洞窟であった。中をのぞくと、赤子を産もうと苦し大蛇の姿があった。住職驚いて逃げ出し出産終えた大蛇正体知られたことを恥じて死んでしまう。 赤子小泉村老婆拾われ小太郎という名前で育てられた。身長小さいものの、たくましい体に成長した小太郎であったが、食べて遊んでばかりで仕事したことがない。145歳になった頃、老婆から仕事手伝うよう促され小太郎は、小泉山へ取り出かけることにした。 夕方小太郎の束を2つほど持ち帰った。これは山じゅうの束ねたものだから、使うときは1本ずつ抜き取るようにして、決して結びを解いてはいけない、と小太郎老婆伝えたが、たった1日そのようなことができるはずがない思った老婆は結びを解いてしまう。すると、束がたちまち膨れあがり、家も老婆押しつぶしてしまった。 補足として以下に何点か記す。 似たような伝承日本各地見られ、それらの根幹古事記にある三輪山伝説であると考えられている。 『小県郡史 余篇』によると、寺があるとされる鉄城山は殿城山またはデッチョウ山とも呼ばれ、その支峰が独鈷山であると記されている。のちに再編され作品の中では独鈷山という名前に置き換えられている。 産川という川の名前は、大蛇赤子産んだという逸話由来するまた、産川流域散らばる沸石蛇骨石と呼ばれ、それらは死んだ大蛇遺骨であるという。 小泉山は、その山じゅうの小太郎刈り尽くしたため、以来1本も生えなくなったという。とは言え現代では繁茂見られるようである。 小太郎その子孫当地永住したが、彼らの横腹には蛇紋のような斑点があるという。 松谷みよ子塩田平訪れた際に小泉小太郎民話を耳にしている。内容は『小県郡史 余篇』にあるものとほぼ同じものであるが、小太郎出産後死んだ大蛇死因の毒によるものであったという。松谷小太郎抱いた怠け者という印象から、物くさ太郎三年寝太郎厚狭の寝太郎といった物語連想し小太郎将来大きな事をやってのけるではないか考えたが、当地語り手からは松谷期待する内容逸話を得ることはできなかった。

※この「上田地域の小泉小太郎」の解説は、「小泉小太郎伝説」の解説の一部です。
「上田地域の小泉小太郎」を含む「小泉小太郎伝説」の記事については、「小泉小太郎伝説」の概要を参照ください。

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