上原美幸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/01 08:26 UTC 版)
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|---|---|---|---|---|
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| 選手情報 | ||||
| フルネーム | 上原 美幸 | |||
| ラテン文字 | Miyuki UEHARA | |||
| 国籍 | |
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| 競技 | 陸上競技 | |||
| 種目 | 中距離走/長距離走/マラソン | |||
| 所属 | 鹿児島銀行陸上部 | |||
| 生年月日 | 1995年11月22日(29歳) | |||
| 出身地 | 鹿児島県鹿児島市 | |||
| 身長 | 154cm | |||
| 成績 | ||||
| オリンピック | 5000m 予選1組7着 (2016 リオデジャネイロ) 5000m 決勝15位 (2016 リオデジャネイロ) |
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| 自己ベスト | ||||
| 1500m | 4分19秒71 | |||
| 3000m | 9分06秒91 | |||
| 5000m | 15分21秒40 | |||
| 10000m | 31分38秒80 | |||
| ハーフマラソン | 1時間09分13秒 | |||
| マラソン | 2時間24分19秒 | |||
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上原 美幸(うえはら みゆき、1995年11月22日 - )は、日本の元陸上競技選手。現姓・吉鶴。専門は中距離走・長距離走・マラソン。鹿児島市立鹿児島女子高等学校卒業。
経歴
鹿児島女高2年時の2013年1月に行われた全国女子駅伝では鹿児島県代表として1区にエントリー。2位の小原怜(岡山)に11秒差をつけて区間賞を獲得。優秀選手にも選出された[1]。なお、この時の19分00秒というタイムは永山育美と並ぶ区間歴代2位タイである(2016年現在)[2]。
2015年7月に行われたホクレンディスタンスチャレンジ北見大会女子5000mで15分21秒40で2位に入りリオデジャネイロオリンピック女子5000m参加標準記録を突破。さらに2016年6月に行われた第100回日本陸上競技選手権大会(パロマ瑞穂スタジアム)同種目で15分33秒49で5位に入った[3]。この結果をもって、リオデジャネイロ五輪女子5000m・日本代表選手に初選出された[4]。
2016年8月16日に行われたリオ五輪 陸上 女子5000m、予選第1組で7着(15分23秒41)に入り、記録により決勝へ進出した[5]。2016年8月19日に行われた決勝では15分34秒97で15位だった。レース後、思い切って飛び出したことに悔いはない。メダルを争う力がないことは悔しい。今後はスピードを磨いてマラソンにも挑戦したいと記者に語った[6]。
2018年9月16日のベルリンマラソンで、上原自身初めてのフルマラソンに挑戦。同マラソンで2時間18分11秒と、世界女子歴代4位の好タイムで優勝したグラディス・チェロノ(ケニア)らの、レース前半から超ハイペースにはついていかず、自ら5Kmラップ17分30秒前後のペースを維持。中間点を1時間13分27秒で通過後、レース後半に入るとネガティブスプリットでペースを上げ、35Km付近で小原怜(天満屋)を逆転。結果ゴールタイムは2時間25分46秒と、女子総合9位・日本人3着と健闘した[7]。
2019年3月10日の名古屋ウィメンズマラソンに2度目のマラソンに出走。レース序盤から30Km付近まで、先頭集団に加わる積極性を見せながら走行。30Km地点を過ぎた後で優勝争いからは脱落するも、その後も大きくペースダウンする事無く、初マラソンよりも約1分半更新する、2時間24分19秒で総合9位・日本人3着に入り、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC・2020年東京オリンピック女子マラソン選考会)出場権を獲得する[8]。ゴール後の上原は「想定したレースができて良かった」と笑顔を浮かべ、山下佐知子監督も「実力通りの結果。(海外勢のペースアップに)反応出来なかったが、伸び代でいうと一番有る」と納得のコメントを述べていた[9]。
2019年9月15日に開催された、2020年東京五輪選考会のマラソングランドチャンピオンシップ・女子マラソンに出場。序盤から5km毎のラップが16分台のハイペースについていき、その後は2位グループの集団に加わるも、10Km地点を過ぎた後で完全脱落。15Km過ぎでは、後方から野上恵子(十八銀行)に追い抜かれて以降、最下位を走行する苦しいレースとなる。中間点は1時間15分15秒も掛かり、それでも上原はゴールを目指して暫く走り続けてたが、結局30Km地点を過ぎて途中リタイアに終わった[10]。
2021年6月末に第一生命グループを退社し、7月に鹿児島銀行に入社[11]。陸上部に所属。
2025年3月2日の鹿児島マラソンでフルマラソン女子の部を2時間39分55秒で優勝。同レースを持って現役を引退した[12]。
主な記録
| 年 | 大会 | 種目 | 順位 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2011年 | 都道府県対抗女子駅伝 | 8区 | 区間6位 | 鹿児島県17位[13] |
| 第66回国民体育大会・山口 | 少年女子B1500m | 11位[14] | ||
| 2012年 | 都道府県対抗女子駅伝 | 1区 | 区間23位 | 鹿児島県18位[15] |
| 千葉国際クロスカントリ- | ジュニア5㎞ | 3位[16] | ||
| 福岡国際クロスカントリ- | ジュニア6㎞ | 優勝[17] | ||
| 新潟インターハイ | 1500m | 6位[18] | ||
| 新潟インターハイ | 3000m | 3位 | 日本人選手1位 | |
| 第67回国民体育大会 | 少年女子A3000m | 7位[19] | ||
| 2013年 | 都道府県対抗女子駅伝 | 1区 | 区間賞 | 鹿児島県11位[20] |
| 千葉国際クロスカントリ- | ジュニア5㎞ | 優勝[21] | ||
| 福岡国際クロスカントリ- | ジュニア6㎞ | 5位[22] | ||
| 大分インターハイ | 1500m | 16位[23] | ||
| 全国高校駅伝女子 | 1区 | 区間17位 | 鹿児島女子高23位[24] | |
| 2014年 | 都道府県対抗女子駅伝 | 2区 | 区間27位 | 鹿児島県16位[25] |
| 全日本実業団陸上 | Jr3000m | 3位[26] | ||
| クイーンズ駅伝 | 1区 | 区間3位 | 第一生命グループ5位[27] | |
| 2015年 | 都道府県対抗女子駅伝 | 1区 | 2位 | 鹿児島県16位[28] |
| 第70回国民体育大会 | 成年女子5000m | 7位[29] | ||
| クイーンズ駅伝 | 3区 | 区間2位 | 第一生命グループ6位[30] | |
| 2016年 | 都道府県対抗女子駅伝 | 1区 | 13位 | 鹿児島県13位[31] |
| 第100回日本選手権 | 5000m | 5位[32] | ||
| 第100回日本選手権 | 10000m | 7位 | ||
| リオデジャネイロオリンピック | 5000m | 15位[33] | ||
| クイーンズ駅伝 | 3区 | 区間7位 | 第一生命グループ2位[34] | |
| 2017年 | 都道府県対抗女子駅伝 | 9区 | 6位 | 鹿児島県11位[35] |
| 第101回日本選手権 | 10000m | 3位[36] | ||
| 世界陸上ロンドン大会 | 10000m | 24位[37] | ||
| クイーンズ駅伝 | 3区 | 区間4位 | 第一生命グループ4位[38] | |
| 2018年 | 第102回日本選手権 | 5000m | 5位[39] | |
| 第102回日本選手権 | 10000m | 12位 | ||
| ベルリンマラソン2018 | マラソン | 9位 | ||
| クイーンズ駅伝 | 3区 | 区間21位 | 第一生命グループ12位[40] | |
| 2019年 | 名古屋ウィメンズマラソン2019 | マラソン | 9位[41] | MGC出場権獲得 |
| 第103回日本選手権 | 5000m | 12位[42] | ||
| MGC(マラソングランドチャンピオンシップ) | マラソン | DNF[43] | ||
| クイーンズ駅伝 | 3区 | 区間5位 | 第一生命グループ11位[44] |
脚注
- ^ “皇后盃 第31回全国都道府県対抗女子駅伝競走大会”. JAAF. 2016年12月31日閲覧。
- ^ “歴代区間ベスト10”. 皇后盃全国都道府県対抗女子駅伝競走大会事務局. 2016年12月31日閲覧。
- ^ リザルト大会3日目 日本陸連 2016年6月27日
- ^ 第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ)日本代表選手2016年6月27日発表分 日本陸連 2016年6月27日
- ^ リオオリンピック 陸上 女子5000m 予選 朝日新聞 8月16日
- ^ リオオリンピック 陸上 女子5000m 決勝 朝日新聞 2016年8月19日
- ^ 上原美幸、準備不足も想定以上「25分台で走れるとは思ってなかった」/マラソン サンスポ 2018年9月16日
- ^ 上原美幸、積極的な走りで9位「離れても粘るレースができた」/名古屋ウィメンズマラソン サンスポ 2019年3月10日
- ^ 上原美幸が日本人3位でMGC、監督は伸びしろ期待 日刊スポーツ 2019年3月10日
- ^ マラソングランドチャンピオンシップ・女子公式リザルト(PDF)
- ^ リオ五輪代表の上原美幸が第一生命Gから鹿児島銀行へ 地元で復活期す
- ^ “「鹿児島マラソン」上原美幸選手が女子で大会初の2連覇…現役引退「陸上でのご縁を大切にしていきたい」”. 読売新聞オンライン (2025年3月3日). 2025年10月1日閲覧。
- ^ “11都道府県女子駅伝”. jaaf. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “第66回国体リザルト”. yamaguchi. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “12都道府県女子駅伝”. jaaf. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “12千葉クロカン”. jaaf. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “12福岡クロカン”. jaaf. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “新潟IH女子TOP8”. iaaf. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “第67回国体リザルト”. jaaf. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “13都道府県女子駅伝”. jaaf. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “12千葉クロカン”. jaaf. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “12福岡クロカン”. jaaf. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “大分IH女子リザルト”. iaaf. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “14高校駅伝女子”. jaaf. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “14都道府県女子駅伝”. jaaf. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “14実業団陸上”. jita. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “14実業団女子駅伝”. jita. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “15都道府県対抗女子駅伝”. jaaf. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “第70回国体リザルト”. jaaf. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “15実業団女子駅伝”. jita. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “16都道府県女子駅伝”. jaaf. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “16日本選手権”. jaaf. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “16リオ五輪”. jaaf. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “16実業団女子駅伝”. jita. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “17都道府県女子駅伝”. jaaf. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “2017日本選手権”. jaaf. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “17世界陸上”. jaaf. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “17実業団女子駅伝”. jita. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “18日本選手権”. jaaf. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “18実業団女子駅伝”. jita. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “19結果”. nagoya. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “19日本選手権”. jaaf. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “MGC”. jaaf. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “19実業団女子駅伝”. jita. 2020年2月25日閲覧。
外部リンク
- 上原美幸 - ワールドアスレティックスのプロフィール
- 鹿児島銀行 上原美幸
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