三連複・三連単導入の効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 13:49 UTC 版)
「投票券 (公営競技)」の記事における「三連複・三連単導入の効果」の解説
2000年10月に三連複・三連単を他の公営競技に先駆けて導入した競艇では翌年度入場者数は10年ぶりに増加したものの、売上は前年度を下回った。 中央競馬において三連単の導入直後、後半4競走に限定販売していた時期の売上金額は、発売以前のレースと比べ明らかな差がついていた事から、ファンの間で三連単が完全に定着していることが伺えた。しかし既存の賭け式の投票数を食ってしまう格好となり、既存式で数点賭けただけでオッズが大きく動き、既存式に賭けにくくなるなどの弊害も生じており、中には三連単の販売を制限しようという動きも出た。 競艇では2010年10月21日から11月2日までの間にナイターで開催する5場において、三連勝の単式および複式と、拡大二連勝複式(他競技の「ワイド」)の販売を行なわない「2連勝ナイトフェスタ」を実施し、競輪でも岸和田競輪場において2011年1月19日から21日まで二連勝式のみの販売とした「岸和田ワン・ツー☆KEIRIN」を実施した。これらは的中率の増加を図り、的中で得た収益を再投票することによる売上の向上を期待するものだった。しかし共に期待に反した売り上げにとどまり、現在のファンにおける三連勝指向が明らかとなった。 賭式別売上げシェアでは、中央競馬は三連単・三連複・馬連の順だが、競輪とオートレースは三連単がトップながら三連複よりも普通二連勝複式よりも、二連勝単式が上回っている。 三連単は宝くじ同様の確率であっても上述の控除率が約25%(競馬を除く)で他の投票法と同一である以上、控除率が50%である宝くじなどと期待値の側面から比べてみても全て均等額で勝負した場合において高い収益を得やすいのは明らかなことから、既に三連勝式などを導入している場がそれを廃止することは客離れに繋がることが実証されており、一種のジレンマに陥っている。
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