七宗発電所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 09:28 UTC 版)
1920年4月に水利権を得た「飛騨川第一発電所」(3地点のうち中央)の計画は一つの発電所で12,420kWを発電するというものであったが、分割された上で取水位置・発電所位置を改めて開発された。その上流側が七宗発電所で、小容量だが短期間で開発できるという理由で岐阜電力最初の発電所に選ばれ1923年1月に着工された。しかし同年9月の関東大震災の影響で主要機器の納入が遅れ、加えて竣工間際に水路に補強工事を施したことから完成は1年4か月遅延、1925年11月6日竣工、25日発電開始となった。 七宗発電所の所在地は岐阜県加茂郡西白川村大字白山(現・白川町白山)。飛騨川に調整池を持つ水路式発電所で、発電所には電業社製フランシス水車・芝浦製作所製発電機各3台を設置。発電所出力は5,650 kW。送電線は発電所完成とともに八百津発電所への77kV線が新設されたが、1930年(昭和5年)2月から上麻生発電所への77kV送電線に切り替えられている。
※この「七宗発電所」の解説は、「東邦電力」の解説の一部です。
「七宗発電所」を含む「東邦電力」の記事については、「東邦電力」の概要を参照ください。
- 七宗発電所のページへのリンク