一龍戦争の終焉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/26 08:30 UTC 版)
1997年3月橋本首相と小沢党首が2度目の「一龍会談」を行う。橋本首相・加藤幹事長は前年の衆院選以降新進党からの議員引き抜き工作を行い、9月に北村直人議員の復党で衆院過半数を回復。小沢党首は折からの離党者続出で解党危機を迎える中、都議選が行われ、新進党は惨敗し、友党関係にある公明から新進党合流を白紙撤回される。結局同年末に新進党は解党し、小沢は野党第1党党首の座から退く。 1998年1月、小沢は自由党を結成し党首に就任。一方の橋本首相は、例年の所信表明演説ではなく緊急の経済演説を行う。前年に銀行や企業の倒産が相次ぎ、バブル以来の未曾有の経済不況によるものである。 7月の参院選で経済運営の失策を問われて自民が惨敗し橋本首相が退陣すると、後継総裁に小渕外相が就任。一方の小沢自由党は、橋本政権の経済政策を批判に集中し現有維持した。8月の首班指名で自由党は、共産党と共に民主党の菅直人代表を統一首班候補に推薦。参議院では決選投票にもつれ込んだ結果、社民党や公明などの協力もあって菅を指名したが、自民党が過半数を占めていた衆議院では小渕が指名された。両院協議会を経て小渕首相が誕生する(衆議院の優越)。
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