一等インターシティ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/04/10 16:38 UTC 版)
「ラインプファイル」の記事における「一等インターシティ」の解説
1971年冬ダイヤ改正(9月27日)で、西ドイツ国鉄はインターシティという新たな国内列車の種別を設けた。これは一等車専用の優等列車であるという点ではTEEと同様であるが、4つの系統に沿って約2時間間隔の等間隔ダイヤで運転され、主要駅で異系統の列車が相互に接続するという特徴があった。 このときラインプファイル(列車番号 IC107/106)はIC2号線(ハノーファー - ドルトムント - ケルン - フランクフルト - ヴュルツブルク - ミュンヘン)のインターシティのうちの一往復とされた。運行区間がハノーファー - ミュンヘンに延長されたほか、ヴュルツブルク - ミュンヘン間がIC2号線の標準である直行ルートに戻され、ニュルンベルクには停まらなくなった。ただしドルトムント - ケルン間はIC2号線の本来の経路であるヴッパータール経由ではなく、エッセン、デュースブルク、デュッセルドルフ経由のIC1号線の経路を通っていた。代わって同時間帯のIC1号線の列車であるトラー・ボンベルクがヴッパータール経由となっており、ドルトムント中央駅ではラインプファイルと相互に、ケルン中央駅では南行はトラー・ボンベルクからラインプファイルへ、北行はラインプファイルからトラー・ボンベルクへ乗り換えることができた。またIC2号線は本来ヴィースバーデンに停車するが、ラインプファイルはその対岸のマインツ経由のままであった。ヴュルツブルク中央駅ではIC4号線(ブレーメン - ミュンヘン)のノルトヴィント (IC185 Nortwind, 南行)、ズュートヴィント (IC184 Südwind, 北行) とそれぞれ相互に乗り換えることができ、ニュルンベルクへの接続が保たれた。 デュースブルクでのTEEラインゴルトとの客車の入れ替えは従来と同様に行なわれた。ラインプファイルの客車のうちハノーファー発着のものはほとんどがデュースブルクでラインゴルトに付け替えられており、ハノーファー - ミュンヘン間を走破する客車は1両のみであった。 1973年夏ダイヤ改正(6月3日)で、デュースブルクでの客車の入れ替えはほとんどが取りやめられた。例外として、ハノーファー - ミラノ間をラインプファイル、ラインゴルトおよびTEEローラントに連結されて直通する客車1両のみが残った。オランダとミュンヘンをラインゴルト、ラインプファイルとして直通する客車はなくなったが、代わってデン・ハーグ - ミュンヘン間にTEEエラスムスが新設されている。なお1975年からはもう1両の客車が、週末のみハノーファー - キアッソ間をラインプファイル、ラインゴルト、ローラントに連結され直通するようになった。これは旅行会社の貸し切り車両であった。
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