一般士族とは? わかりやすく解説

一般士族

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/06 02:31 UTC 版)

琉球の位階」の記事における「一般士族」の解説

正五品以下の士族は一般士族に相当する。一般士族とは采地持たない無録士のことで、琉球では「ブンニン」と呼んだ。五品、六品に昇るのにも大変な努力が必要であったが、さらに四品上の上級士族昇格するのは、困難を極めた。 一般士族には、里之子家(里之子筋目)と筑登之家(筑登之筋目)という二つ家格があった。里之子家は中級士族筑登之家は下級士族相当する里之子家では、子 → 里之子里之子親雲上親雲上出世していくのに対して筑登之家では子 → 筑登之筑登之親雲上親雲上出世していった。初位はいずれも子である。 里之子家と筑登之家の家格固定したものではなく筑登之家出であっても功績積めば親方位まで昇ることができた。その場合、里之子家に昇格した。また里之子家も功績なければ筑登之家へと降格した譜代とは古くからの士族家柄新参とは新たに士族になった家柄のことを言う。具体的に1689年家譜編纂時に尚寧王以前から仕官していた家柄譜代とし、その後仕官者、またそれ以前から仕官していても天啓崇禎年間1621年 - 1640年)に子孫仕官していなければ新参とされた。 新参はほかに、訴後れうったえおくれ)、勲功献金によって士族となった家柄もあった。「訴後れ」とは、1690年家譜給賜の時点士族認められず、のちに申請した者達、具体的にはかつて仕官していた者やその子孫田舎下っていた者、進貢船船員近郊間切地方役人等のことである。勲功王府功績のあった平民献金王府多額金銭銅銭16貫)を納めた者や私費公共工事行い王府より認められた者達のことである。

※この「一般士族」の解説は、「琉球の位階」の解説の一部です。
「一般士族」を含む「琉球の位階」の記事については、「琉球の位階」の概要を参照ください。

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