一本の手でのプレー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 23:45 UTC 版)
「ジム・アボット」の記事における「一本の手でのプレー」の解説
巧みにグラブを持ち替えて、左手のみで投球、捕球、送球を行うグラブスイッチ(別名「アボット・スイッチ」)と呼ばれる投法を用いた。右利き用のグラブを右手の手首の上に乗せ、左手での投球の直後にそのグラブを左手にはめ直し、打球を捕球した後は素早くボールごとグラブを右脇に抱えて外し、左手でボールを取り出して送球した。それでも、彼の守備は平均以上であったとの統計が残っている。 指名打者制を導入しているアメリカンリーグでの試合が現役生活の大半だったため、アボットにバッティングをする機会はほとんどなく、スプリングトレーニング中のオープン戦でもピッチャーとして打席に立つことはなかった。1999年にナショナルリーグのブルワーズに移籍した際、21打数で2安打、3打点を記録した。打つ時は通常アボットは片手でスイングするものの、ほとんどのケースで出たサインはバントであった。しかしスプリングトレーニングで一回三塁打を放ったとも言われており、他の投手に負けず劣らずのバッティングを見せることができたとの説が有力である。 自身の隻腕について聞かれた際「自分が障害者だとは思ったことはない。子供の時自分に野球を教えようとして庭に連れ出した父こそ勇気のある人間だ」と答えている。先述のグラブスイッチは父親が考案したものである。 少年期の頃に試合で相手チームが全員バントをしてきた事があり、それをきっかけに守備を努力しようと思うようになり自信がついたという。
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