一本太刀・二本太刀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/19 18:52 UTC 版)
「無生野の大念仏」の記事における「一本太刀・二本太刀」の解説
いわゆる踊り念仏の踊りの部分がここから始まる。一本太刀を演じる3人は道場へ入る前に、注連縄の前に立って身を浄める所作を行う。 3人の演者とは、太鼓(締太鼓)を持つ太鼓ふり、青竹の棒を持つ棒ふり、1本の太刀を持つ一本太刀ふりである。このうち締太鼓は「親王の首級」に、太刀持ちは「雛鶴姫を追う追っ手」に見立てられている。 3人はまず最初に、注連縄の一部を指で摘み取り、以下の呪文を唱える。 天竺の天の河原の水絶えて、水なき里にからちりちょうずをわが身にかけて、あぴらうんけんそわか〔ママ〕 — 無生野大念佛、秋山村教育委員会 呪文が終わると鳴り物が始まり、太鼓ふり、棒ふり、一本太刀ふりの順に道場へ入り、大太鼓の周囲を時計回りに廻りながら踊る。まわり方は最初に静かに3回太鼓の周囲を周り、4回目からは鳴り物のリズムが速く激しくなり、演者もそれに合わせて激しく踊る。この激しい踊りを3回繰り返し、太鼓の周囲を計6回周り一本太刀は終わる。 続いて二本太刀の演者が一本太刀演者と交代し呪文を唱え道場に入る。呪文の所作は一本太刀と同じである。二本太刀の演者は太鼓ふりと、両手に1本ずつ計2本の太刀を持った二本太刀ふりの2名である。踊り方は一本太刀と同様に前半の3回は静かに、後半の3回が激しく行われる。後半3回の際、二本太刀の太刀が×状に交差するちらしと呼ばれる所作を行う。
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