一日の始まり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 17:52 UTC 版)
一日の始まりをどの時点とするかは、歴史的、文化的に様々である。 正子:現代日本などで標準的に使われる時間体系(これを常用時または市民時 (en:civil time) という)では、一日の始まりは、真夜中(正子)の0時(midnight)とすることが普通である。 正午:天文学では、1925年まで、昼の12時(正午)を一日の始まりとする天文時 (en:astronomical time) を用いていた。1925年以降は、ユリウス通日(正午を始まりとする)を除いては、天文学でも常用時を用いている。 夜明け:太陽が上ってくる夜明けを一日の始まりとすることは自然であり、様々な文明でそのように意識されていた。 日没時:太陰暦では、月の始まりを日没時に見える新月(三日月状の細い月)が観測される時点としていたので、一日の始まりは必然的に日没時となる。イスラム暦やユダヤ暦で用いられている。キリスト教の教会暦も、このユダヤ暦を継承している。ユダヤ暦や教会暦では、1日は闇で始まり、やがて光に満ちるのである。例えば「クリスマス」の日は、常用時での12月24日の日没時に始まり、常用時での12月25日の日没時に終わる。したがって、クリスマス・イブとは、「クリスマスの前日の夜」ではなく、正に「クリスマスの夜」なのである(クリスマス・イヴ#クリスマス・イヴの日付の図も参照)。全世界のキリスト教の膨大な数の信徒(最も信徒数が多い)がそうした考え方に馴染んでいる。 深夜:現在でも、テレビ番組などの放送時刻において、真夜中(正子)過ぎの時刻を前日の時刻として表記する場合がある(例:「3日・午前2時」の場合「2日・26時」)。つまり番組表などでは、一日の始まりが常用時より3〜5時間程度遅いということになる。NHKでは、実際に放送される日時を暦どおりに表記することを第一としつつ、午前4時までの場合は、前日の深夜であることを補助情報として表示する(例:「3日午前1時」の場合、「2日深夜」と付記する)ことが望ましいとしている。
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