ヴァージン・トレインズ/ヴァージン・クロスカントリー
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「イギリス国鉄マーク3客車」の記事における「ヴァージン・トレインズ/ヴァージン・クロスカントリー」の解説
ヴァージン・グループは、1997年に西海岸本線(ヴァージン・トレインズ)及びクロスカントリールート(ヴァージン・クロスカントリー)における長距離列車の運行権を入手した。 当初は旧国鉄時代の車両で運行され、西海岸本線では87形電気機関車、クロスカントリー線では47形ディーゼル機関車によりマーク3客車を牽引していたほか、HSTも運用していた。しかし2001年に220形気動車「ヴォイジャー」(英語版)の導入配備を皮切りに、翌2002年からは車体傾斜車両390形電車「ペンドリーノ」と221形気動車「スーパー・ヴォイジャー」が登場し、従来のマーク3客車を代替した。 現在でも波動用に制御荷物車1両を含むマーク3客車10両と90形電気機関車を保有しており、390形電車の改修中のロンドン・ユーストン駅 - バーミンガム間のラッシュ時の臨時列車や、2007年のグレイリッグ脱線事故(Grayrigg derailment)で被災した390033編成「シティ・オブ・グラスゴー」(後に廃車)の代走も行った。2009年7月からは唯一保有するマーク3客車編成に改装が施され、車体塗装を390形と同じ銀黒塗装化、各座席に電源コンセントとWi-Fi規格の無線LANの機器を設置し、シートカバーとカーペットを390形及び221形気動車と同一スタイルのものに張り替えた。ただし、シート本体やその他の各種内装品は国鉄時代のものを引き続き使用した。 新車導入で余剰となったマーク3客車の多くは、ウォリックシャーのロング・マーストン(英語版)にて保管されている。一部は改装の上でグレート・イースタン本線の列車運行会社であるナショナル・エクスプレス・イースト・アングリア(英語版)に転属し、同路線のロンドン・リバプール・ストリート駅 - ノリッジ間で運行されていたマーク2E・2F客車を代替した。この他にもファースト・グレート・ウェスタンやイースト・コースト(英語版)などが旧ヴァージンのマーク3客車を譲受し、それぞれが鉄道運行権を有するグレート・ウェスタン本線やイースト・コースト本線において運用されている。
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