ワニのエルヴィス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 07:00 UTC 版)
「特捜刑事マイアミ・バイス」の記事における「ワニのエルヴィス」の解説
「エルヴィス」とはセント・ヴィトゥス・ダンス号で飼われているワニの名前である。 クロケットが学生時代に所属していたフットボールチーム、フロリダゲイターズのマスコットだったワニを引き取った。船から逃げ出して騒ぎになったりクロケットが大事にしているレコード盤を食べるなど面倒ばかり起こすが、余所者を驚かす程度の役には立っている。オレンジ色の毛布がお気に入り。 エルヴィスはフロリダ州デイビーのフラミンゴガーデン(英語版)内にあった「ゲイターワールド」で飼育されていた。アリゲーター科、推定年齢は15〜18歳。ワニは慣らすどころか飼うことすら困難な生き物だが、選ばれた理由は体長2.6メートル・140キロという巨体にあったのだろうと担当飼育員のジョージ・ハーウェルは語っている。 エルヴィスには常に代役が用意されており、こちらは「プレスリー」と呼ばれた。出演要請があるとハーウェルらは2頭の口にテープを巻き付けてトラックで運搬した。彼らにストレスを与えないよう休憩を多く取るため、数分程度の出番でも撮影現場にいる時間は十数時間にも及んだという。2匹で時給250ドルを稼いだ。 シーズン1ではマリーナのヨット上で撮影していたが、シーズン2の始め頃からヨットを汚損しないように船を模したセットで撮影するか船上でワニのモックアップを使用するケースが増えた。マイケル・マンは刑事がワニを飼うという非現実的なシナリオが最初から気に入らなかったそうで、シーズン2辺りから徐々に出番が減っていった。シーズン3に入ると予算削減とシリアスなストーリーに合わないという理由からその姿が見られるのは第2話までとなり、その後は会話の中に出てくる程度になった。 出演を終えた後、正確な時期は不明だが1990年までの約4年の間にゲイターワールドにいる他のワニに噛み殺され、園内に埋葬された。
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