ワニの出現まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 05:20 UTC 版)
「正鰐類」も参照 ワニの基本的なボディプランは、新鰐類に属する後期ジュラ紀のゴニオフォリスの時点で現生ワニに近づいていた。ゴニオフォリスは体が水平方向に扁平で、四肢も水平方向へ伸びており、既に半水棲の生態に適応していた。その後の派生的なワニはその生態的地位を継承し、支配的な地位を保ち続けている。とはいえ新鰐類は現生ワニと比較して、椎骨の関節の安定性や背中の鱗板骨により阻害される可動性が低く、また内鼻孔も完全には後退していなかった。前期白亜紀に出現した正鰐類は新鰐類の中でも派生的なグループである。正鰐類は安定性・可動性が向上し、また内鼻孔も翼状骨の中まで後退するなど、水棲適応を進行させていた。 後期白亜紀には、その正鰐類の1グループとしてワニ目が出現した。ワニ目の起源については、ローラシア大陸起源説とゴンドワナ大陸起源説がある。ハイラエオチャンプサ(英語版)やアロダポスクス(英語版)など基盤的正鰐類が現在の北米・ヨーロッパから発見されているためローラシア大陸起源説が一般的であったが、ハイラエオチャンプサよりも基盤的な正鰐類の可能性のあるイシスフォルディア(英語版)がオーストラリアから発見されており、2013年時点で結論は出ていない。
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