ローマでの信仰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 14:36 UTC 版)
ミネルウァは、ユーピテル、ユーノーと共にローマのカピトリーノ三柱神とされた。 ミネルウァには女神としての側面がいくつかあり、"Minerva Medica"(ミネルウァ・メディカ)とされた場合、彼女は医師と医療を司る女神であった。"Minerva Achaea"(ミネルウァ・アカイア)とされた場合、彼女の聖堂(ディオメーデースのものとされる奉納品と武器が保存されている)があるプッリャ州ルチェーラで信奉された存在である。 『祭暦』の三巻においてオウィディウスは彼女を、"goddess of a thousand works."(千の仕事の女神)と呼んだ。ミネルウァはイタリア全土で信奉されていたが、唯一ローマにおいてはアテーナーの好戦的性格が共有され、戦いを司るようになった。また、ミネルウァ信仰はブリタンニアにも持ち込まれ、知恵を司る土着の女神スリス(英語版)と同一化されるなどした。 ローマ人は3月19日から23日の彼女の祭典の内、(中性の複数形で)"Quinquatria"と呼ばれる19日を祝い、職人の祝日とした。また、その縮小版である" the Minusculae Quinquatria"は、6月13日に宗教上大きな役割を果たすアウロス奏者によって行われた。紀元前207年、アウェンティーヌスにある彼女の寺院への奉納品を作るため、詩人と役者のギルドが作られた(ルキウス・リウィウス・アンドロニクスも参加していた)。
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