ロードファイターとは? わかりやすく解説

ロードファイター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/24 10:19 UTC 版)

ロードファイター
ジャンル レースゲーム
対応機種 アーケード (AC)
開発元 コナミ開発1課
発売元 コナミ
音楽 佐々木嘉則
シリーズ ロードファイターシリーズ
人数 1 - 2人(交互プレイ)
メディア 業務用基板
(136.53キロバイト
稼働時期 1984121984年12月
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
デバイス 8方向レバー
2ボタン
CPU MC6809 (@ 2.048 MHz)
サウンド Z80 (@ 3.580 MHz)
DAC (@ 1.790 MHz)
SN76496 (@ 3.580 MHz)
VLM5030 (@ 3.580 MHz)
ディスプレイ ラスタースキャン
縦モニター
256×224ピクセル
60.00Hz
パレット32色
その他 型式:GX461
テンプレートを表示

ロードファイター』 (Road Fighter) は、1984年コナミアーケードゲームとして開発・販売したレースゲーム形式のアクションゲームである。当初の名称は『レッドカー』。ファミリーコンピュータMSX、携帯電話アプリに移植された。

概要

目的は自車シボレー・コルベットを操作して、障害物や敵車を避けながら燃料切れ前にゴールに到着すること(タイムや順位は問わない)。燃料は、燃料補給用の車(MSX版ではハート)に接触して補給する。燃料の残量が一定量以下(ファミコン版では10)になると警告音が鳴り、全ての燃料が無くなると徐々にスピードが落ち、最終的に停止してしまう。ゴールに到達できないとゲームオーバー。AC版は基板の設定で1回だけコンティニューが出来る。

敵車や障害物に接触すると、スピンやクラッシュする。スピンをした場合はカウンターステアを切れば、体勢を立て直せる。クラッシュすると燃料や時間が減り、その場から再スタートできる。敵車には車線を変更しない車と変更する車がおり、AC版ではスピードの速い敵車を追い抜くと順位が上がる(スタート時点では40位)。FC版とMSX版には順位はない。

コースはニューヨークからサンフランシスコまでの全6コース(AC版、MSX版)/4コース(FC版)。各コースをクリアする毎に燃料は回復するが、AC版では一定量しか回復しない。全コースを走破すると全ステージクリアを示すイベントの後、やや難易度の上がった1コース目を繰り返す。

ゲーム中のBGMはない。コルベットのスペックはV型12気筒 DOHCエンジン、2,500馬力、最高速度: 400km/hとなっている。

ゲーム内容

敵車

名称は本作を収録したオムニバス作品『コナミ80'sアーケードギャラリー』より引用。

  • 普通車
    直線的に走る車。
  • GTカー
    幅寄せをしてくる車。
  • ライバルカー
    高速で走る車。追い抜くと順位が上がる。
障害物
  • 水溜り
    接触するとスピードが落ちる
  • オイル
    接触するとスリップする
  • 「工事中」の看板、トレーラー、トレーラーの落とすドラム缶(AC版のみ)、落石
    接触するとクラッシュする
ボーナス

モグラ以外はクラッシュせずに走り続けることで出現。

  • 燃料補給車(MSX版以外)
  • "B"と書かれたハート形のオブジェクト(MSX版のみ)
    接触すると燃料補給と300点
    以後クラッシュや逃すことなく接触し続けると、500点→1000点→2000点→3000点…と得点が上昇していく。
  • モグラ
    条件を満たすとゴール後に出現し、3000点のボーナス。
  • コナミマン、戦闘機、列車
    画面下方から出現し、上方に去って行く。上方に消えると、3000点のボーナス。
  • 怪獣
    コース脇に座っている。画面下方に消えると、3000点のボーナス。
ステージクリア時のボーナス
  • 順位ボーナス
    AC版のみ。各ステージ終了時の順位に応じて加算される。完璧なプレイで理論的に可能な最上位に達していると1万点、以下順位が下がる毎に加算点数が減る。
  • 敵車ボーナス
    AC版のみ。追い抜いた敵車の数に応じて1台につき50点が加算される。
  • 無接触ボーナス
    AC版のみ。各ステージで敵車、障害物、壁に1度も接触しなかった場合、パーフェクトボーナス1万点が加算される。
  • 燃料ボーナス
    FC版のみ。ステージ終了時に残した燃料の量に応じて加算される。

移植版

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数 備考
1 ロードファイター 198507111985年7月11日
199206181992年6月18日
ファミリーコンピュータ コナミ開発2課 コナミ 192キロビットロムカセット[1] RC801
NES-39-FRA
-
2 ロードファイター 198508221985年8月22日
1985年
MSX コナミ開発3課 コナミ
カシオ計算機(OEM販売)
ロムカセット RC730 -
3 コナミアンティークスMSXコレクション Vol.1 199711201997年11月20日
PlayStation KCE東京 コナミ CD-ROM SLPM-86052 - MSX版の移植
4 コナミアンティークスMSXコレクション ウルトラパック 199807231998年7月23日
セガサターン KCE横浜 コナミ CD-ROM T-9530G - MSX版の移植
3 コナミ80'sアーケードギャラリー INT 1998111998年11月
アーケード コナミ コナミ 業務用基板 - -
4 コナミ80'sアーケードギャラリー
Konami Arcade Classics
199905131999年5月13日
199911301999年11月30日
PlayStation KCE札幌 コナミ CD-ROM SLPM-86228
SLUS-00945
- アーケード版の移植
5 ロードファイター 2001年
iアプリ コナミ コナミ ダウンロード
(コナミデラックスパック)
- -
6 ロードファイター 2002年12月2日[2]
J-スカイ
(Javaアプリ)
コナミ コナミ ダウンロード
(コナミ J-APPLI)
- -
7 ロードファイター 2003年3月20日[3]
EZアプリ コナミ コナミ ダウンロード
(コナミアプリコレクション)
- -
8 ロードファイター 2006年
Windows コナミ アイレボ ダウンロード
(i-revo)
- - MSX版の移植
9 コナミ アーケード コレクション
Konami Classic Series - Arcade Hits
Konami Arcade Classics
200703152007年3月15日
200703272007年3月27日
200710262007年10月26日
200710292007年10月29日
ニンテンドーDS M2 KDE DSカード NTR-A5KJ-JPN
NTR-ACXE-USA
NTR-ACXP-EUR
- アーケード版の移植
10 ロードファイター 200911242009年11月24日
Wii KDE KDE ダウンロード
バーチャルコンソール
- - MSX版の移植
11 ロードファイター 201406192014年6月19日
Wii U KDE KDE ダウンロード
(バーチャルコンソール)
- - MSX版の移植
12 ロードファイター 201907252019年7月25日
PlayStation 4
Nintendo Switch
コナミ ハムスター ダウンロード
アーケードアーカイブス
- - アーケード版の移植

続編

RF-2(1985年10月)
  • 正式タイトルは『Konami RF2 Red Fighter』、海外でのタイトルは『Konami GT』。『ツインビー』や『グラディウス』と同じくバブルシステム上で動作する。『ロードファイター』のトップビュー視点から運転席視点になり、また燃料補給アイテムが盾型に変更されたり、妨害してくる敵車にバイクが追加されたりしている。日本国内では『ポールポジション』の筺体に組み込まれる形で流通していた。
ミッドナイトラン:ロードファイター2(1995年
  • グラフィックが3D化された。首都高速道路をモチーフにしたコースにおいて、抜かした一般車の台数を競う。操作できる車は全て実在する大排気量のスポーツカーをモデルとしており(ただしメーカーや車の名前は出ない)、通常車と改造車の2種類から選ぶことができる。1997年プレイステーション用ソフトとしても移植されている。
ワインディングヒート1996年
  • 『ミッドナイトラン』の改良版。峠道やワインディングなどの一般道をモチーフにしたコースにおいて、前方の車や対向車を避けつつ1位を目指すルール。タイムアタックモードでは対向車は登場せずに、普通に1位を目指しながら走る。コースは、初級・中級・上級の三つで、制限時間内にゴールをするとスタッフロールが流れる。同じ年に発売された「サイドバイサイド」(タイトー)のように実在の車種が多数登場するが、対向車との衝突や派手なスピン(ただしタイムロスになるだけで破損はしない)等を再現した為、実名では登場しない。大雑把にではあるが車のセッティングをすることが可能。Optionおよびその姉妹誌の協力を受けている。
ロードファイターズ2010年
  • ワインディングヒート以来14年ぶりとなる新作。7月からロケテストを開始し、9月22日より稼働を開始した。緻密なカスタマイズやドレスアップが可能となり、「ロードファイターチャレンジ」や「全国対戦」など、モード数が増加したほか、スポーツカーを中心とした国内外の車両が実名で登場する。3D対応。また、ロードファイターシリーズでは初のe-AMUSEMENT PASS対応でもある。詳しくはそちらを参照。

メディア展開

ロードファイター サンダー伝説(月刊コロコロコミック1985年夏休み増刊号)
  • ファミコン版を原作に岩田和久が執筆した読み切り漫画。荒廃した近未来という設定で、最終兵器の設計図を回収すべく悪の組織が自動車レースを開催、その野望を阻止せんと主人公の少年も出場を決意するという、ゲームとかけ離れた内容ではあるが、レースのコースが主人公が遊び続けていたロードファイターそのものであり、攻略法もそのまま使えるという形でゲーム内容も活かされている。

関連項目

脚注

  1. ^ 「5月10日号特別付録 ファミコン ロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、274頁。 
  2. ^ コナミ、J-SKY用サイトで『グラディウス体験版』を含む新アプリを大量に配信開始!” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA (2002年12月2日). 2019年3月16日閲覧。
  3. ^ EZにロードファイターなど懐かしゲーム大量追加” (日本語). SOFTBANK GAMES NEWS INDEX. ITmedia (2003年3月20日). 2019年3月16日閲覧。

外部リンク



ロードファイター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/22 09:17 UTC 版)

脳開発研究所クルクルラボ」の記事における「ロードファイター」の解説

ザブ撃破」の中で、隠しキャラクターとしてコナミマン出現し飛んでいく演出元ネタ

※この「ロードファイター」の解説は、「脳開発研究所クルクルラボ」の解説の一部です。
「ロードファイター」を含む「脳開発研究所クルクルラボ」の記事については、「脳開発研究所クルクルラボ」の概要を参照ください。

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