ロサ・カニーナとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ロサ・カニーナの意味・解説 

ロサ・カニーナ

作者今野緒雪

収載図書マリア様がみてる ロサ・カニーナ
出版社集英社
刊行年月1999.12
シリーズ名コバルト文庫


イヌバラ

(ロサ・カニーナ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/17 01:13 UTC 版)

イヌバラ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : マメ類 fabids
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
: バラ属 Rosa
: イヌバラ R. canina
学名
Rosa canina
L.
英名
dog rose

イヌバラ (Rosa canina) はバラの一種。学名からロサ・カニーナとも呼ばれる。ヨーロッパ・北アフリカ・西アジアに自生する。

高さ1-5 mほどになる常緑低木だが、高木に絡み付いて樹冠まで伸びることもある。物によじ登るため、茎は細かく鋭い棘で覆われる。葉は羽状複葉で、5-7の小葉がある。花は直径4–6 cmで白からピンク色。花弁は5枚。秋に結実する。果実はローズヒップと呼ばれ、直径1.5–2 cmで橙赤色である。

栽培・利用

オットー・ヴィルヘルム・トーメによる図版

バラの原種の一つ。接木の台木などに利用されることも多い。イギリスでは"Wild rose"といえば、この品種を指すのが一般的。夜間に匂いが強くなる性質がある[1]。土壌安定・被覆植物などの目的で用いられることもある。

多くの栽培品種がある。Rosa canina 'Assisiensis'は棘のない品種である。果実にはビタミンCなどの抗酸化物質が多く含まれ、シロップジャムなどに用いられる。詳細はローズヒップを参照。

減数分裂

よじ登る性質がある。
タマバチの一種 Diplolepis rosae による虫こぶ

本種はバラ属の中でもイヌバラ節 (Caninae) というに属する。この節には北-中央ヨーロッパ産の20-30種が含まれ、”永久奇数倍数性” (permanent odd polyploidy) と呼ばれる特殊な減数分裂を行うことが特徴である。

イヌバラは5倍体 (2n=5x=35) であるが、減数分裂の際には7対(14本)の染色体のみが2価となり、残りの染色体は1価のままである。この1価の染色体は卵細胞には移行するが、花粉には移行しない。イヌバラ節には4倍体 (2n=4x=28)、6倍体 (2n=6x=42) の種も存在するが、これらの種でもこのタイプの減数分裂が起こる[2][3]

名称

学名・英名ともに”犬のバラ”を意味する。この”犬”はおそらく、「栽培種のバラと比べて無価値」という意味合いが込められていると考えられる[4]。だが、18-19世紀に狂犬病の治療に用いられたことに由来している可能性もある[5]中国でも狗蔷薇とよばれる。

外来種

1895年頃から、ニュージーランドの高原に外来種として侵入している[6]。だが、ニュージーランド自然保護局は大きな脅威とはみなしていない[7]

その他

ゲーテの詩「野ばら」のモデルとしても知られる。[要出典]

脚注

  1. ^ GKZ植物図鑑
  2. ^ Täckholm, Gunnar (1922) Zytologische Studien über die Gattung Rosa. Acta Horti Bergiani 7, 97-381.
  3. ^ Lim,, K.Y.; Werlemark,, G.; Matyasek,, R.; Bringloe,, J.B.; Sieber,, V.; El Mokadem,, H.; Meynet,, J.; Hemming,, J. et al. (2005). “Evolutionary implications of permanent odd polyploidy in the stable sexual, pentaploid of Rosa canina L.”. Heredity 94 (5): 501–506. doi:10.1038/sj.hdy.6800648. http://www.nature.com/hdy/journal/v94/n5/full/6800648a.html 2011年2月23日閲覧。. 
  4. ^ Vedel, H. & Lange, J. (1960). Trees and bushes. Metheun, London.
  5. ^ Howard, Michael. Traditional Folk Remedies (Century, 1987); p133
  6. ^ Kirk, T (1895). “The Displacement of Species in New Zealand”. Transactions of the New Zealand Institute 1895 (Wellington: Royal Society of New Zealand) 28. http://rsnz.natlib.govt.nz/volume/rsnz_28/rsnz_28_00_000440.html 2009年4月17日閲覧。. 
  7. ^ Owen, S. J. (1997). Ecological weeds on conservation land in New Zealand: a database. Wellington: Department of Conservation 

参考文献

  • Flora Europaea: Rosa canina
  • Blamey, M. & Grey-Wilson, C. (1989). Flora of Britain and Northern Europe. Hodder & Stoughton. ISBN 0-340-40170-2.
  • Graham G.S. & Primavesi A.L. (1993). Roses of Great Britain and Ireland. B.S.B.I. Handbook No. 7. Botanical Society of the British Isles, London.

外部リンク


ロサ・カニーナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 08:21 UTC 版)

マリア様がみてる」の記事における「ロサ・カニーナ」の解説

生徒会役員選挙にロサ・カニーナを名乗る蟹名静が出馬する。静が役員になれば、つぼみの内1人役員なれない志摩子は姉が卒業すれば未練はないと立候補避ける。不立候補理由2年連続役員になる事を嫌って考えた静は、志摩子を妹とする事を提案しそうする事で祐巳達と同期役員をやるよう勧めた。しかし志摩子は提案を断わって立候補し、静は落選した。静は聖に告白し、渡伊する事を伝え、聖は餞別としてキスした

※この「ロサ・カニーナ」の解説は、「マリア様がみてる」の解説の一部です。
「ロサ・カニーナ」を含む「マリア様がみてる」の記事については、「マリア様がみてる」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ロサ・カニーナ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ロサ・カニーナ」の関連用語

ロサ・カニーナのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ロサ・カニーナのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのイヌバラ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのマリア様がみてる (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS