レーダー探知機の限界について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 23:35 UTC 版)
「レーダー探知機」の記事における「レーダー探知機の限界について」の解説
レーダー探知機によっては、強いレーダー波(電界強度の強い電波)を短時間に受信したときに「ステルスアラーム(ステルス波識別警報)」を発するものがある。ただし、ステルス式レーダーの性質上、「ステルスアラーム」(状況によっては、単なるレーダー警報)が鳴ったときには、既に測定対象車両の速度違反現認を完了している場合がある。 なお、ステルス式レーダー速度測定器への接近(または遠去)を測定対象車両がレーダー波を発する前に必ず事前に察知できる(ステルス式レーダーに完全対応した)当該装置は、電波を受信して検知するという機器の性質上全く存在しない。ただし、警察官が先行車両に対してレーダー波を発信した時、後続車両の当該装置がステルスアラームやレーダー警報を発する可能性はある。 なお、従来の取締りに用いられる可能性のある電波だけを受信して警告する当該装置は、取締りに用いられる可能性のある電波を全く使用しない速度取締りを警告できない。 近年は、レーダーを使用しない取締用機器も多く、道路アスファルト下に車両検知装置を埋め込んだ方式(ループコイル式、LHシステムなど)、光電管式(送受光器から対面する反射板間にレーザー光を送信し、2点間の通過時間から速度を計測する方式)やレーザースキャン方式(レーザー式/LIDAR方式)を使用している地域がある。電波を使用しない取締りに対しては、レーダー波受信機能による警告は不可能である。 さらに、パトカー・覆面・白バイ車両による追尾式取締り(レーダー波を使用しないもの)、パトカーによるレーザー式取締りや「光電管」「レーザー式速度取締機」などを用いた有人式取締りなどをレーダー波受信機能で検知することは不可能である。ただし、レーザースキャン方式の取り締まりにはレーザー探知機能のある探知機を使用することで検知できる場合がある他、光電管などを用いた有人式取締りでも、取締連絡用警察無線(350.1MHz)が用いられていれば、その取締無線を受信する可能性はある。
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