レーダー方程式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 09:12 UTC 版)
レーダーと目標との関係は、レーダー方程式(radar range equation)によって表される。これはレーダーの受信電力(受信機に到達する信号エネルギー)を、レーダーの送信出力とアンテナ利得、レーダー反射断面積、送信波長(周波数)、および目標までの距離の関数として計算するものである。 S E = P G 2 T λ 2 σ ( 4 π ) 3 R 4 {\displaystyle SE={\frac {PG^{2}T\lambda ^{2}\sigma }{(4\pi )^{3}R^{4}}}} S E {\displaystyle SE} :レーダーの受信信号エネルギー [Wsec] P {\displaystyle P} :平均送信電力(尖頭電力×デューティサイクル)[W] G {\displaystyle G} :アンテナ利得(非dB形式) λ {\displaystyle \lambda } :送信信号の波長 [m] σ {\displaystyle \sigma } :レーダー反射断面積 [m²] T {\displaystyle T} :パルスが目標を照射する時間 R {\displaystyle R} :目標とレーダーとの距離 また、パルスレーダーのようにアンテナを共用している場合のレーダー方程式は次式によって与えられる。これはレーダー受信機内の受信電力を考えたものであり、レーダー受信電力方程式(radar received power equation)と称するべきものである。 P r = P t G 2 λ 2 σ ( 4 π ) 3 R 4 {\displaystyle P_{r}={\frac {P_{t}G^{2}\lambda ^{2}\sigma }{(4\pi )^{3}R^{4}}}} P r {\displaystyle P_{r}} :レーダーの受信電力 P t {\displaystyle P_{t}} :レーダーの尖頭電力 G {\displaystyle G} :アンテナ利得 λ {\displaystyle \lambda } :波長 R {\displaystyle R} :目標とレーダーとの距離 水平線上の探知可能距離の方程式 探知可能距離(Km)=4.12×(√自分の高度(m)+√相手の高度(m))
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