ソナー方程式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 06:43 UTC 版)
ソナー装置と目標との関係は、ソナー方程式(sonar equation)によって表される。これは第二次世界大戦中に初めて定式化されたものであり、レーダー方程式と同様、媒質、目標および装置の効果を結びつける動作関係式である。 古典的なモノスタティック式のアクティブ・ソナー(送波器と受波器が同一場所にあるもの)の場合の方程式は下記のようになる。 S L − 2 T L + T S = N L − D I + D T {\displaystyle SL-2TL+TS=NL-DI+DT} (背景雑音型) S L − 2 T L + T S = R L + D T r {\displaystyle SL-2TL+TS=RL+DTr} (背景残響型) D T {\displaystyle DT} :検出閾値(限界) S L {\displaystyle SL} :音源の送波レベル T L {\displaystyle TL} :海中の伝搬損失 T S {\displaystyle TS} :目標のターゲット・ストレングス N L {\displaystyle NL} :雑音レベル R L {\displaystyle RL} :残響レベル 一方、パッシブ・ソナーでは、目標のターゲット・ストレングスが無関係になり、また往復伝搬のかわりに片道伝搬を考えればよいことから、下記のような方程式となる。 S L − T L = N L − D I + D T n {\displaystyle SL-TL=NL-DI+DTn} D I ( A G ) {\displaystyle DI(AG)} :指向性利得(配列利得)
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