後続車両
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 04:44 UTC 版)
「検問表」によると、遠藤車は西会津派出所前で21時55分に検問を受けており、その一台後のトラックは22時ちょうどに検問を受けている。検察側が求めたのは、この22時に検問を受けたトラックの運転手の証人申請であった。裁判所はこの申請を容れ、さらに証人尋問はトラック運転手の仕事の都合により、福島地裁会津若松支部で非公開の期日外尋問として行う、と決定した。憲法第82条で定められた裁判の口頭主義に反するとして、弁護側はこの決定に激しく反発したが、異議は退けられた。 「検問表」とトラック運転手の証言を総合すれば、このトラックは、遠藤車と同じく新潟市方面からいわき市方面へ走行中に、事故処理中の現場へ差しかかって停車させられた。通行規制が解除されて最初に現場を発進したトラックは、22時ちょうど、「4トンの平ボディで空荷のトラックが検問所を出た直後に」西会津派出所前へ到着したという(対して遠藤は、検問所を出発する際に後続車はいなかったと主張している)。さらに、証言においてトラック運転手は、「事故現場を出発して、時速60-70キロくらいの速度で走り、西会津派出所に到着するまで、他の車を追い越したり、他の車に追い越されたりはしなかった」と述べている。 すなわち、このトラックは事件発生直後から封鎖されていた現場を真っ先に発進し、車列に変更が一切ないまま検問所で遠藤車に追いついたのであるから、犯行車両は遠藤車以外にはあり得ない、というのが検察側の主張であった。
※この「後続車両」の解説は、「遠藤事件」の解説の一部です。
「後続車両」を含む「遠藤事件」の記事については、「遠藤事件」の概要を参照ください。
- 後続車両のページへのリンク