レースキャリアの始まり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 06:24 UTC 版)
「ジャック・ヴィルヌーヴ」の記事における「レースキャリアの始まり」の解説
1971年4月9日、カナダ・ケベック州に生まれる。7歳の時、伝説的なF1レーサーである父ジルと共にヨーロッパに渡り、11歳の時に父を事故で失った後も、家族と共に在住した。しかし、母ジョアンが父と同じレーサーの道を歩むことを嫌ったため、スイスの寄宿学校に入学することになった。成績は優秀で、特に数学と物理の成績が秀でていた。また運動神経も優れており、スキーの腕前も秀でていたため、プロスキーヤーを目指していたともされる。なお、この寄宿学校の体育教師が、のちにマネージャーを務める事になるクレイグ・ポロックである。 しかし15歳になると、ドライバーを育成するジム・ラッセル・レーシングスクールの3日間コースを経験。翌年にはスペナ・デービッド・レーシングスクールに入学し、父と同じ道をたどる事を決意する。1990年代以降、F1のトップドライバーは幼少期からカートでレースキャリアを積む例が多い中で、ジャックは遅めのスタートを切ったと言える。このことはヨーロッパのレース界でニュースとなり、ジルが伝説を築いたフェラーリの地元イタリアにも流れ、イタリアのツーリングカーレースに出場するチャンスを獲得した。 「ヴィルヌーヴ」の名を持つジャックがスポンサー探しに苦労する事もなく、彼にとってレースキャリアを始める事は比較的容易なものであった。しかし、それと同時に大いに苦しめらめる事もあった。ジャック自身の将来に周囲が大きな期待を寄せるのは明白であり、父との共通点を探そうと必死なパパラッチ、父のファンの期待に応えなければならないという責任感、そして父の存在は当時17歳の自身にとって計り知れないほどのプレッシャーとなった。
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