レスポール・ゴールドトップ (Les Paul Goldtop)(1952–1958、1968-現在)
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「ギブソン・レスポール」の記事における「レスポール・ゴールドトップ (Les Paul Goldtop)(1952–1958、1968-現在)」の解説
初めてレスポールが誕生した1952年から1958年までに生産されたモデル。当時は単にレスポール・モデルと呼ばれ、後にゴールドトップと区別の為に呼ばれる名称の通り、ボディトップのメイプル材にレスポール本人の指示で金色の塗装(ゴールド・フィニッシュ)が施されている。1952年初頭のレスポールにはシリアル番号は発行されておらず、一部では「LPモデルのプロトタイプ」と見なされていた。しかし、1952年の後半、レスポールにはシリアル番号が発行され、バインディングされた指板も付いた。これらの初期モデルの一部の設計仕様はさまざまだった。ゴールドトップレスポールの重量と色調の特徴は、主にマホガニーとメイプルの構造によるものだった。 ブリッジは1952〜3年製モデルにはトラピーズ・ブリッジが採用されたが、1953〜5年製モデルはスタッド・ブリッジ(ストップ・テイルピース)に代わられた。この機構は、事前にイントネーションされたブリッジとテールピースを、リアピックアップのすぐ後ろにある2つのスタッドと組み合わせたものであるが、ただし、オクターブチューニングと弦高の調整機能は制限されていた。1955年後期以降のモデルはストップ・テイルピースとチューン・O・マチック・ブリッジへと変更され、ギターの上部に直接取り付けられた独立したブリッジとテールピースで構成され、簡単にオクターブチューニングや弦高が調整可能なブリッジとサステインキャリーテールピースを組み合わせた。それ以来、この機構はほとんどのレスポールを始め、他社の模倣を含めたギブソン系ギターで使用されている。ヘッドのチューナーはKluson製。 ピックアップは1956年製モデルまではP-90。初期の一部には、クリーム色のプラスチックカバーではなく、黒のピックアップが取り付けられた。1957年製モデルはP.A.F(ハムバッキング)に変更された。 1958年後期のモデルからは、ボディトップの塗装にサンバースト・フィニッシュが施されたレスポール・スタンダードへと引き継がれた。 現在、これらのモデルはヒストリック・コレクション・シリーズとして、カスタムショップで定番扱いで再生産されている。
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