ルーマニア語との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/27 02:14 UTC 版)
度重なるロシアからの占領に加えソビエト連邦占領時代の政治的目的による強制的なルーマニア語排除政策によってモルドバに住むルーマニア語を母語とするルーマニア系モルドバ人も日常的にロシア語の語彙を交えて会話をするようになった。またソビエト時代において大学での教育および専門知識(農機具のマニュアルなど)は基本的にロシア語で行われていた。これは教科書および専門書がロシア語で書かれた物しか存在しなかったからである。よって今でも当時の教育を受けた技師や専門家は部品や部位の名称をロシア語でしか知らない場合が多い。よってこれらのロシア語語彙はルーマニアに住むルーマニア人には理解できない。 日常的によく使われるロシア語でルーマニア人の使わない語彙の例は maladeț(マラディェッツ[要出典])すばらしいの意、ルーマニア語ではbravo(ブラーヴォ)になる。 srocina(ソローチナ[要出典])今すぐにの意、ルーマニア語ではurgent(ウルジェント)またはimediat(イメディアット)に相当 paniatna(パニャートナ)解ったの意、ルーマニア語ではam înțeles(アムンツェレス) など 方言としてあげられる例としては、 cine(チネ/英語のwhoに相当する誰の疑問符)と通常発音される言葉がシニに bine(ビネ/good・良い)がギニに vin(ヴィン/ワイン)がジンに ce faci(チェファチ/何をしてるの?)がシファシに 変化する。 これはモルドバ共和国に隣接しステファン大王の時代のモルドバ(国)として一つだったルーマニアのモルドバ地方にも同様に存在する方言である。
※この「ルーマニア語との違い」の解説は、「モルドバ語」の解説の一部です。
「ルーマニア語との違い」を含む「モルドバ語」の記事については、「モルドバ語」の概要を参照ください。
- ルーマニア語との違いのページへのリンク