リレハンメル五輪で銅メダル・世界選手権初優勝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/27 14:32 UTC 版)
「陳露」の記事における「リレハンメル五輪で銅メダル・世界選手権初優勝」の解説
93-94シーズンのリレハンメルオリンピックで陳はテクニカルプログラムで4位発進だったが、フリースケーティングでは3回転-2回転のコンビネーション(シークエンス)を行い、また3ルッツを2回成功させるなどで総合3位入賞を果たし冬季五輪で自身初の銅メダルを獲得した。同シーズン辺りでジャンプ偏重から表現力重視のスタイルへと変わり、3回転3回転を試合ではやらなくなった。リレハンメル五輪後の千葉・幕張の世界選手権では初優勝が期待されたが、予選演技後に足の疲労骨折による体調不良のため途中棄権した。 94-95シーズン、陳はラストエンペラーをフリープログラムに選び、NHK杯1位となった。 迎えた1995年世界選手権ではショートで1位ボベック、2位マルコワ、3位陳、4位ボナリー、5位クワンとなり、上位2人が崩れて実質の争いは陳、ボナリー、クワンの3者に絞られた。フリーではボナリーが5種類7回の3回転ジャンプ(しかも3+3を2回)に成功するも点数が伸びず。陳は2回目の3ルッツを失敗して点数が伸び悩むがなんとかボナリーを振り切って暫定1位。クワンは5種類7回+2アクセル2回の全てのジャンプを決めるが点が伸びない。結局、陳が念願の世界選手権初優勝を決め、中国代表の女子シングル選手としても史上初の世界チャンピオンとなった。 95-96シーズン、再び陳は頂点を目指すことになった。フリーにラフマニノフの曲をいれ、抒情性を前面に押し出したプログラムでNHK杯1位、しかしながらグランプリファイナルでは調子を崩し、ほとんど全てのジャンプを失敗して4位に終わった。その直後の世界選手権では全ての要素をショート、フリーを完璧にこなして暫定1位、芸術点で6.0の評価も得た。3回転ジャンプは5種類6回成功(ルッツが2回)次の滑走者クワンは前半の3トゥ+3トゥのコンビネーションを3+2にしてしまうが、プログラム最後に用意していた2アクセルを即席で3トゥに変更して成功させた。これでクワンが成功した3回転は5種類7回だった。この僅かな差で陳は総合2位となり、惜しくも銀メダルに終わった。
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