ラザー時代
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「CBSイブニングニュース」の記事における「ラザー時代」の解説
1981年3月9日、ダン・ラザーが平日版の新たなアンカーに就任する。クロンカイト同様、ラザーも国際的に有名なアンカーとなり、『NBCナイトリーニュース』のトム・ブロコウ、『ワールドニューストゥナイト』のピーター・ジェニングスと並んで「ビッグ3」と称される。 前任アンカーのクロンカイトは、番組のエンディングを「And that's the way it is.(日本語訳:「では、今日はこんなところです」)」という挨拶で締めくくっていたが、ラザーは「That's the part of world tonight.(日本語訳:「今夜世界では、こんなこともありました」)」という挨拶を使用していた。 1990年代後半には、番組プロモーションのBGMにジーザス・ジョーンズの『Right Here Right Now』が使用されている。 2003年2月にはサッダーム・フセインとの単独会見に成功するも、他のメディアからは「利敵行為」として批判を受けた。併せて、ホワイトハウスからもフセインの主張に反論する機会を要求される。ラザーはCNNの『ラリー・キング・ライブ』に出演し、「様々な批判を受けることは承知の上で、私とアメリカ国民が知りたいことを問い質すことがジャーナリストの務めだと考えたため、単独会見を行った」と釈明した。会見に際してフセイン側から質問の事前提示は要求されなかったことや、取材における制限は受けなかったこと、すべての取材テープをそのまま持ち帰ったことなどを説明した。 2004年大統領選挙期間中、現職大統領ジョージ・W・ブッシュの軍歴詐称をスクープして反響を呼ぶが、詐称の証拠とされた文書が偽造されたものであることが判明し、番組内で謝罪した。その後の社外調査の結果、報道内容が公正さと正確さを欠いていたとの結論が出され、CBSは報道部門の幹部4人を解雇するとともに、ラザーとの番組契約を更新しないことを決定する。番組担当開始から24年目にあたる2005年3月9日を最後に、ラザーは番組を降板した。当時の一部報道によると、問題の起こる以前からCBS首脳陣と降板について調整が行われていたという(なお、ラザーは『60 Minutes II』への出演は続けていたが、この番組も2005年6月に終了。2006年6月、ラザーはCBSを退社した)。
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