ヨハネ・パウロ2世との関係
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「アンナ=テレサ・ティミエニエツカ」の記事における「ヨハネ・パウロ2世との関係」の解説
ティミエニエツカは、ヴォイティワ(後のヨハネ・パウロ2世)がまだクラクフの大司教だった1973年から友人となった。二人の友情はヴォイティワが亡くなるまで30年の長きにわたって続いた。1979年にヴォイティワがニューイングランドを訪問したときには、ティミエニエツカがホスト役を務めており、二人が一緒にスキーやキャンプを楽しんでいる写真が残っている。ヴォイティワが彼女に認めた手紙が、2008年にポーランド国立図書館に売却されたティミエニエツカの財産の中に含まれていた。BBCによれば、ヨハネ・パウロの列聖のことも考慮し、図書館はもともと手紙を公の目に触れないようにしていたが、2016年2月に図書館関係者が手紙を公開すると発表した。2016年2月、BBCのドキュメンタリー番組『Panorama』はヨハネ・パウロ2世がポーランド出身の哲学者ティミエニエツカと親密な関係にあったことを「暴露」した。二人は私的な手紙のやり取りを30年間続けており、ティミエニエツカは文中でヴォイティワを愛していると口にしていた。ヴァチカンはこのドキュメンタリー番組が「事実を誇張している(more smoke than fire)」と述べており、ティミエニエツカも以前にヨハネ・パウロ2世との関係性を否定していた。ウォーターゲート事件を担当したベテランジャーナリストのカール・バーンスタインと、ヴァチカン事情の専門家マルコ・ポリティの二人が、1990年代時点でアンナ=テレサ・ティミエニエツカ本人に取材し、ヨハネ・パウロ2世との関係性を調査した最初の人物である。インタビューの成果をもとに、二人は著書『His Holiness』を上梓し、そのうち20ページをティミエニエツカに割いた。バーンスタインとポリティは、彼女がヨハネ・パウロ2世と恋愛関係にあったか、あるいは「片思いであれ恋愛感情はあったか」を本人に尋ねた。それに対するティミエニエツカの答えは次の通り。「いいえ、教皇に恋したことなど全くありません。いったいどうしたら中年の聖職者に恋するなんてことがあるのでしょうか? そもそも、私は既婚者ですから」。
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