ユーザインタフェースの豊富化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 08:58 UTC 版)
「雪崩ビーコン」の記事における「ユーザインタフェースの豊富化」の解説
雪崩ビーコンにはデジタル式とアナログ式の2種類がある。いずれも前述した国際規格に準拠しており、埋められている場所を示す方法だけが異なる。非常に使いやすくて生存率も高いことから2017年現在売られているビーコンのほとんどがデジタル式である。 アナログ式 オリジナルの雪崩ビーコンは利用者に音で信号を伝えるアナログ式だった。発信しているビーコンに近づくと音が大きくなった。ビーコンはまたLEDで視覚化したり、イヤホンで音を聞き取りやすくなるよう強化された。 デジタル式 デジタル式は信号の強さと、ダイポールアンテナから放射される電磁波の流れのパターンとに基づいて、埋められたビーコンの距離と方向を計算する。パターン測定のためには最低2つのアンテナが必要である。2017年現在の製品は3軸アンテナ方式が主流である。また、埋没者がいる方向を矢印で示したり、音の速さや高さで距離を示したりといった高機能化が行われている。ローエンドやミドルクラスの製品は画面に5~8方向しか示すことができず、反対側に遭難者がいる場合はUターンするよう示される。Mammut® Pulse BarryvoxやArva® Linkなどのハイエンドのビーコンはデジタルコンパスに自由な角度で動く矢印を表示でき、パルスとパルスの間でも方向を維持する(この機能はデジタルコンパスや高度な加速器がなければ実現できない)。さらに大半のハイエンド機では被害者を360度示せ、利用者が逆を向いていても後ろ側を示せる。また多くのデジタル式ビーコンでは上級者向けや捜索範囲を広げるためのアナログモードも備えている。
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