捜索範囲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 03:16 UTC 版)
「エジプト航空804便墜落事故」の記事における「捜索範囲」の解説
5月20日、エジプト海軍がエジプト・アレクサンドリアの北290キロメートル (180 mi)で座席を含む航空機の残骸の一部や遺体の一部、乗客の荷物などを発見したと発表した。週末にはアメリカ海軍のP-3Cが2か所で残骸の一部などを発見し、一方は半径3海里 (5.6 km; 3.5 mi)の範囲に散乱していた。当時、捜索範囲は約5,300平方マイル (14,000 km2)であった。 5月20日、欧州宇宙機関は前日の16時 (UTC) に Sentinel-1A が撮影した画像から、北緯33度32分 東経29度13分 / 北緯33.533度 東経29.217度 / 33.533; 29.217の地点で約2kmにわたって油膜を検出したと発表した。この地点は804便が最後に確認された位置から約40km南東に離れていた。 5月26日、航空機用救命無線機から送信された遭難信号を衛星が受信していたと報道された。これにより捜索範囲が半径5kmになった。なお、ブラックボックスから発信される信号とは異なる。アメリカ海洋大気庁の職員は失踪から数分後には衛星が遭難信号を受信していたとも述べた。5月19日時点で、失踪から2時間後には航空機用救命無線機から発信されたと思われる遭難信号が受信されていたという報道もあったが、エジプト航空側は否定した。 6月上旬、2つあるうちの1つのブラックボックスのアンダーウォーター・ロケーター・ビーコンから発信された「ピン」 ("pings") を探知したことにより、ブラックボックスの捜索範囲は半径2kmになった。 6月15日、調査船「ジョン・レスブリッジ」 (John Lethbridge) で残骸がある複数の主要位置を特定したと発表した。7月9日、エジプト政府は「ジョン・レスブリッジ」による遺体の回収作業を延長すると発表した。7月16日、「ジョン・レスブリッジ」は全ての遺体を回収し、アレクサンドリア港に戻った。アレクサンドリアに到着後、DNA分析などのため遺体はカイロに運ばれた。
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