ユニバーサル基板タイプ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 16:28 UTC 版)
「ブレッドボード」の記事における「ユニバーサル基板タイプ」の解説
「ユニバーサル基板」と呼ばれる汎用のプリント基板、つまり電子部品を取り付けるための穴が規則的に多数並んでいて穴周囲にはんだ付けするための銅薄膜(ランド) が付いた基板、もブレッドボードの一種である。1991年ころまでは主流だったタイプであり、特に、高周波回路や大電流を流す回路の試作では今もこちらが用いられ(差し込み式は不適なので(後述)、結果としてプリント基板しか使えないので)、主流である。(ソルダーレスタイプと異なり、穴に部品のリード線やジャンパーワイヤーを差し込むだけでは済まず)電子部品のリード線やワイヤー類をはんだづけする必要がある。 様々なタイプがあり、碁盤の目のように単純に穴ひとつとその周囲に銅薄膜(ランド)が並んでいて穴と穴の導通(電気的な接続)はリード線で行うもの、あらかじめ穴が複数個でグループ化し導通しているもの、あらかじめ全ての穴と穴が碁盤の線のような銅薄膜で全て導通していて不要な線を使用者がカッターで切断するもの、などがある。 プリント基板方式のプロトタイピング基板の主な材質(素材)は、最近は一般に「FR-4」「FR-3」「FR-1」「CEM-3」...などといった簡便な用語で分類されている。たとえば「FR-4」はガラス布基材エポキシ樹脂銅張積層板(※ガラス布とは、ガラス繊維で織られた布。それをエポキシ樹脂で固めたもの。)、「FR-3」は紙フェノール(=紙をフェノール樹脂で固めたもの)、「FR-1」は紙基材フェノール樹脂銅張積層板、「CEM-3」はガラス布・ガラス不織布基材エポキシ樹脂銅張積層板、である。いずれも絶縁性がある素材である。ランド(はんだ付けするための金属箔)が作られている面の数については 片面だけのもの(片面基板) / 両面のもの(両面基板)がある。スルーホール(基板を貫通した穴)の周囲のランドの形状についても細かい区別を言うと、丸型 / 角型 がある。 「プリント基板」も参照 穴3つが導通するタイプ 部品をはんだづけした状態 「CRS-107」と名がつけられたもの 端にコネクタがつけられるタイプ 集積回路を使うために作られた古いもの 差し込み式のブレッドボードで簡単に試した回路を恒久化するためのもの 配線の概念図 回路を組んだ例。元はもっと大きなボードだが、この写真のように不要な部分を切断してコンパクトにすることも多い。 あらかじめ走行ロボットに使うことを想定した円形の試作ボード上に制御回路を組んだ例
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