ヤンデレの系譜における赤坂美月
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 20:16 UTC 版)
「ダブルキャスト (ゲーム)」の記事における「ヤンデレの系譜における赤坂美月」の解説
2007年にインフォレストから『ヤンデレ大全』が刊行され、本作ヒロインの赤坂美月は「ヤンデレ」の一人として紹介を受けた。ただし、その収録基準は「ヤンデレ」近傍のグレーゾーンに対してあえて間口を広げたものであると言明されており、美月の位置に関しては著者の一人である「かーず」が、直接『大全』に触れた文脈ではないながら、次のとおり解説している。 かーずは2008年にASCII.jpに寄せた論稿の中で、「ヤンデレ」という言葉が誕生する以前から、小説・漫画・映画など様々なメディアにおいて、精神に破綻を来したヒロインは数多く描かれてきたとし、一方そうしたヒロイン達は、ひたすら恐怖の対象として捉えられるのみで、そのキャラクター中に「萌え」属性が見いだされることはなかったと前置きする。その上で、萌え系の作品に登場した精神破綻ヒロインの初期の一人として赤坂美月の名前を挙げるのだが、デレの定義には必ずしも合致しないことから「ヤンデル」という表現にとどめ、本格的な「ヤンデレ」の登場は『銀色』(2000年)、『君が望む永遠』(2001年)などの発表まで待たなければならなかったと論じている。 2015年になり、ライターの臥待弦は、インサイドに寄せた文中で、「厳密な意味では「ヤンデレ」とは異なるかもしれませんが」と断りつつ、表裏一体の魅力を持つ赤坂美月は「ヤンデレ」の先駆者であったと評している。 ライターのカワチは、シシララTVに寄せた文中で、本作について「ヒロインの『赤坂美月』という複雑なキャラクターを選択肢によって多角的に理解していくゲーム」と評している。
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