モナーク印刷会社の子会社になる
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/06 08:12 UTC 版)
「アバロンヒル」の記事における「モナーク印刷会社の子会社になる」の解説
1963年、アバロンヒル社は債務超過に陥り、印刷業務を依頼していたモナーク印刷会社とJEスミス製函会社に共同買収された。両社とも同じボルチモアにあった。同時に創業者であるロバーツは会社を去った。1971年にはモナーク印刷会社のエリック・ドット社長が単独オーナーになり、モナークアバロンと社名を変えたがアバロンヒルブランドは保持された。モナーク社は以前よりはウォーゲームのプロデュースを重視するようになったが、これも以前と同様にその他の分野のボードゲームリリースにも力を注いだ。また自社制作のみに拘らず、他社ゲームの版権をも積極的に買い取って販売するようになった。 ウォーゲーム以外で有名なのは、1976年に複合事業会社である3M社のゲーム部門から買収した『アクワイア』がある。また1970年代には一連のスポーツゲームを出版し、特に実際の選手の名前と成績データを使った「en:Statis Pro」シリーズが人気を博した。コンピュータゲームが台頭する1992年まで毎年、選手データカードが発売されていた。 版権買取のウォーゲームでは、バトルライン社(en:Battleline Publications)の『帆船の戦い』(en:Wooden Ships and Iron Men)、ジェドコ・ゲームズ社(en:Jedko Games)の『独ソ戦』(en:The Russian Campaign)と『英独大西洋上の戦い』(en:War at Sea)、ハートランド・トレフォイル社(Hartland Trefoil)の『文明の曙』(en:Civilization)などがあり、いずれも方々の中小出版社からゲームの権利を買い取って再版している。鉄道ゲームの『1830』は自社開発だが、アイデアは他社のゲームを元にしている。 1980年からマイコン向けコンピュータシミュレーションゲームの開発販売に乗り出したが、業界全体の話題になるような成功を収めることはなかった。1984年にホビージャパン社との間で日本国内における独占取引契約が結ばれており、オーナーであるドット社長が来日している。
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