タウン

台湾、スリランカを含む熱帯アジアを経てニューギニア、ソロモン群島、サモアなどに分布しています。しかし、現在この木材を主として輸出している国は、ニューギニア、ソロモン群島などです。タウンという名はプパアニューギニアで、マトアという名はインドネシアでの名前ですので、よく知られているように、ラワンやメランチなどが産するのは、アジアに限られており、それから東の太平洋地域には、一つのグループで大量に得られるものはありません。また、世界の市場で、ラワンやメランチのように名前の知られているものもないといってよいでしょう。その中で、タウンは、太平洋地域の市場材としてもっとも知名度の高いもので、日本の市場へ輸入されるものの中で、常に一位を占めています。メランチなどのように大量には得られないことと、仕上がった材面がよいことなどから、むしろ家具用を目的として利用されています。日本の家具工業は、かつて大量のブナを材料として使って来ていましたが、その枯渇に伴なって、熱帯材の中に材料を求めて来ていました。その結果、このタウンが取り上げられるようになったものです。 ■木材 |
マトア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/30 05:49 UTC 版)
マトア | ||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Pometia pinnata FORST | ||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||
バンリュウガン(蕃竜眼) | ||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||
Fiji longon | ||||||||||||||||||
種 | ||||||||||||||||||
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マトア (Matoa) またはタウン (Taun) は、ムクロジ科の常緑高木。和名はバンリュウガン(蕃竜眼)。高さは高いもので15mを超える。葉は偶数羽状複葉で小葉は4~9対の披針形鋭尖頭。白色の小さな花をつけ、2-5cmの果実には半透明の白い果肉が入り甘味が強く多汁で生食用。種子は焼食用。樹皮は薬用。
フィリピン原産と言われ、インドネシア、パプアニューギニア、ソロモン諸島などの東南アジアから南太平洋に分布する。花はインドネシア西イリアンジャヤ州の州花。
別名はソロモンマホガニー。分類学的には高級木材として知られるマホガニー(センダン科)とは全く異なるが、比較的安価なこと、加工性に優れ腐食や磨耗に強いことや、木目や色調が似ていることなどより、マホガニーの代替材として住宅や家具に用いられる。
関連項目
固有名詞の分類
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