商品名としてのマホガニー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/30 23:54 UTC 版)
「マホガニー」の記事における「商品名としてのマホガニー」の解説
マホガニーは中南米以外にも東南アジアなどで人工的に多く植林されているものの、ワシントン条約の附属書IIに登録されているものが多く、木材販売会社が入手するのに様々なコストがかかるため仕入れ価格が高騰しやすい。そのため多くの木材販売会社では、マホガニーに見た目や性質がよく似た木材を『マホガニー』と偽装したり『○○・マホガニー』と名付けマホガニーの代替材として販売することも少なくない。特にセンダン科カヤ属の樹木は性質は異なるものの外見がマホガニーと酷似しているため頻繁に代替材として使われる。 Khaya ivorensis - 商品名:アフリカン・マホガニー、通称:カヤ マダガスカルを中心とした西アフリカに分布するセンダン科カヤ属の植物。リボン杢が出やすく、グレードの高い本物のマホガニーによく似ているため現在、マホガニーの代替材としては最も供給量が多い。 Khaya senegalensis - 商品名:アフリカン・マホガニー、ドライ・ゾーン・マホガニー、通称:カヤ・ウッド 中央アフリカに分布するセンダン科カヤ属の植物。Khaya ivorensis同様にマホガニーとして偽装されることが多い。 Khaya grandifoliola - 商品名:アフリカン・マホガニー、ベナン・マホガニー、通称:カヤ ベナンやコンゴに分布するセンダン科カヤ属の植物。 Entandrophragma cylindricum - 商品名:サペリ・マホガニー、通称:サペリ カメルーンやナイジェリアなどを原産とするセンダン科エンタンドロフラマ属の植物。カヤ同様でリボン杢が出やすくマホガニーの代替材としてよく使用される。 Shorea polysperma - 商品名:フィリピン・マホガニー、通称:レッド・ラワン フィリピン原産のフタバガキ科ショレア属の植物。フィリピンではビック・リーフ・マホガニーも存在するがレッド・ラワンを代替材として販売することも多い。 Pometia pinnata - 商品名:ソロモン・マホガニー、通称:マトア フィリピンなどの東南アジア原産のムクロジ科ポメティア属の植物。 Myroxylon balsamum - 商品名:サントス・マホガニー、通称:カブレウーヴァ 中央アメリカ原産のマメ科バルサムノキ属の植物。 Toona sinensis - 商品名:チャイニーズ・マホガニー、和名:チャンチン 中国原産のセンダン科トゥーナ属の植物。日本の野山にも自生している。 Melia azedarach - 商品名:ジャパニーズ・マホガニー、和名:センダン 日本原産のセンダン科センダン属の植物。仏像の製作に用いられる。 Acacia koa - 商品名:ハワイアン・マホガニー、通称:コア ハワイ原産のマメ科アカシア属の植物。ウクレレなどで使用される。
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