マタワン川での襲撃事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/11 03:15 UTC 版)
「ニュージャージーサメ襲撃事件」の記事における「マタワン川での襲撃事件」の解説
2人目の犠牲者が出てから6日後の7月12日。今度は海でなく淡水の川にサメが現れて人を襲った。2回目の襲撃現場から30マイル(約48キロメートル)北にあるラリタン湾にそそぐマタワン川の河口から16マイル(約26キロメートル)遡った上流の桟橋で、近所の少年達が泳いで遊んでいた。突然、1人の少年が水中に沈み、水面は渦を巻き血で赤く染まっていった。残りの少年達は陸に上がり、「サメに襲われた」と大人達を助けを求めた。現場に駆けつけた中から大人が数人水に入り、少年を捜索したが水が濁って見つからない。いったん上がろうとしたが、捜索に加わった一人スタンレー・フィッシャーが最後にもう一度確認しようと深く潜ると、川底でサメが少年をくわえているのを発見した。 フィッシャーは勇敢にもサメに殴りかかり少年を離させることに成功したが、今度は自身がサメに襲われ足を噛まれた。フィッシャーは桟橋から他の大人によって救出されたものの重傷を負い出血が酷く、車では揺れて危険だからと鉄道で50キロメートル離れた病院に運んだものの治療のかいなく死亡した。4人目が襲われた直後、近くで騒ぎを知らず泳いでいた少年にもサメは襲いかかり、1人の足に大怪我をさせている。少年は一時足の切断は免れないと思われたが、奇跡的に回復している。最初に襲われた少年の遺体は後日発見された。 2人の死者と1人の重傷者を出したマタワンの住人達は怒りと復讐心に沸き立ち、サメに懸賞金をかけ、連日ダイナマイトを川に投げ込むなどしてサメを捜索したが、見つかることはなかった。
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