マシンの所在
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 08:03 UTC 版)
長野県上田市のドライブイン「ユミドライブコーナー」には、道路沿いの看板にF101がノーズを下にした状態で長年吊るされていた。この車体(シャシーナンバーS/N00)は1974年に4台製作されたF101のシャシーのうち、スペアとして日本に残されていたもので、F1の実戦は走っていない。この車体はマキでエンジンチューンに当たった鹿島孝(カシマエンジニアリング代表)が報酬の代わりに受け取り、ユミドライブコーナーに売却したものだという。 2005年、この車体をコジマ・KE007のレストアを手掛けた栃林昭二が購入。2009年、栃林の地元である広島市立広島工業高等学校の自動車部などがレストアに協力し、広島市交通科学館で展示した。2010年には、広島市で開催されたヒストリックイベントで同車両の初走行が予定されていたが、トラブルのため実現しなかった。またイギリスのグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにも招待されたが、所有者の事情により不参加となった。 2014年6月のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでは無事走行が実現し、ガンレイが40年ぶりにステアリングを握った。同年11月15日に富士スピードウェイで行われたイベント「AUTOCAR JAPAN FESTIVAL」では、デモランを行った。これが、マキF101が日本のサーキットを走る初めての機会となった。 F1の実戦を走ったF101Cはスパ・フランコルシャンの近くのスタブロー博物館に長く保存されていたが、ベルギー人新オーナーがレストアを実施し(設計者の小野も図面を提供した)、2016年のモナコ・ヒストリックGPで41年ぶりにレースに復帰した。2017年11月には「鈴鹿サウンド・オブ・エンジン」のため日本に運びこまれ、鈴鹿サーキットを走行した。 F1世界選手権イン・ジャパンにエントリーしたF102Aについては、レース終了以降その所在が不明となっている。
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