マウンテンバイク用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/11/20 11:08 UTC 版)
「センタープルブレーキ」の記事における「マウンテンバイク用」の解説
1980年代の後期に、マウンテンバイクにスローピングフレームが採用されるようになると、従来のカンチブレーキでは左右に張り出していたカンチレバーの位置も低くなり、ライダーの足の踵(かかと)に接触するという問題が生じるようになった。この解決として、マウンテンバイク用のセンタープル・キャリパー・ブレーキとして開発されたのがUブレーキのルーツである。なお、この時代には溶接技術の進歩により、量産車でも直付けの台座が装備できるようになった。 しかしこのブレーキには、タイヤに付着した泥や雪が詰まりやすいという、オフロード用自転車のブレーキとして致命的な欠陥があり、少しでもこれを軽減すべく取り付け位置をチェーンスティ下に移すなどの対策が試みられたが、これが更に整備性の悪化や、チェーントラブル時にチェーンがブレーキに噛み込むといった新たなトラブルを招くという悪循環に陥ったため、マウンテンバイクの分野では数年で欠陥品の烙印を押され、間もなくカンチブレーキにロープロファイル型と呼ばれた改良型が登場して前出の問題が解決されたこともあって、完全に捨て去られた。 また、後に登場したVブレーキが、すでに普及していたカンチブレーキと共通の台座位置をもっていたのに対し、Uブレーキは専用の台座位置を必要としたことも、この分野での失敗の一因と見られる。
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