マウンテンニアラとは? わかりやすく解説

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マウンテンニアラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/10 20:47 UTC 版)

マウンテンニアラ
マウンテンニアラ Tragelaphus buxtoni
マウンテンニアラのメス
保全状況評価[1]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ウシ目 Artiodactyla
: ウシ科 Bovidae
: ブッシュバック属 Tragelaphus
: マウンテンニアラ T. buxtoni
学名
Tragelaphus buxtoni
(Lydekker, 1910)
和名
マウンテンニアラ
英名
Mountain nyala
分布図

マウンテンニアラ (学名:Tragelaphus buxtoni) は、ウシ科ブッシュバック属に分類される偶蹄類

分布

エチオピア[2][3][4]固有種

形態

体長オス240-260センチメートル[3][4]、メス190-200センチメートル[4]。体高オス120-135センチメートル、メス90-100センチメートル[3][4]体重オス180-250キログラム、メス150-200キログラム[3]。背面正中線には約10センチメートルの体毛が状にやや伸長する[2][3][4]。頸部腹面から腹部にかけて体毛は伸長しない[3]。毛衣は灰褐色や暗褐色[2][3]。胴体背面に2-5本の不明瞭な白い横縞が入る[3]。体側面や大腿部には白い斑点が入る[3][4]。鬣は頸部が暗褐色、胴体は白と褐色[3]

幼獣の毛衣は黄褐色[4]。オスにのみ外側へ向かって1-2回ねじれる角がある[2][3]。角長118センチメートル[3]。角の表面には畝がある[3]

生態

標高3,500-3,800メートルにある草原や藪地、低木林、湿地などに生息する[4]。雨季になると標高約2,700メートルへ移動する[4]。オスは単独か若いオスだけで群れを形成し、メスと幼獣は4-6頭の小規模な群れを形成して生活する[4]

食性は植物食で、木の枝、芽、葉、などを食べる[4]

繁殖形態は胎生。11-12月に交尾を行い、妊娠期間は6か月[4]。1回に1頭の幼獣を産む[4]。メスは生後2年で性成熟する[4]

人間との関係

開発や野焼き放牧による生息地の破壊などにより、生息数は減少している[4]。本種の生息に適した地域を自然保護区に指定する、本種が生息する国立公園内の整備や家畜の排除などの保護対策が進められている[4]1988年における生息数は2,000-4,000頭、1998年における生息数は約2,650頭と推定されている[4]

脚注

  1. ^ IUCN SSC Antelope Specialist Group. 2016. Tragelaphus buxtoni (errata version published in 2017). The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T22046A115164345. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2016-3.RLTS.T22046A50195483.en. Accessed on 06 September 2023.
  2. ^ a b c d 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科4 大型草食獣』、平凡社1986年、108、111、113頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m 今泉吉典監修 『世界の動物 分類と飼育7 (偶蹄目III)』、東京動物園協会1988年、21-22頁。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ6 アフリカ』、講談社2000年、60-61、164-165頁。

マウンテンニアラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/12/17 14:51 UTC 版)

ブッシュバック属」の記事における「マウンテンニアラ」の解説

マウンテンニアラはニアラくらべて体高120cm、体長200cmとかなりの大型種。雄が持つ角も120cmあり、1回から2回ほど捩れている。1908年エチオピア南部サハツ山、標高2700mで発見された。乾期になるとさらに高地移動し、4200m前後分布するニアラ同じくハーレム形成する。シダモからハラールにかけての山岳地帯生息する亜種認められていない

※この「マウンテンニアラ」の解説は、「ブッシュバック属」の解説の一部です。
「マウンテンニアラ」を含む「ブッシュバック属」の記事については、「ブッシュバック属」の概要を参照ください。

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