マイナー・キー・ハーモニカの完成
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「ハーモニカ」の記事における「マイナー・キー・ハーモニカの完成」の解説
それまでメジャー・キー・ハーモニカ (Major Key Harmonica) しかなかったが、1930年(昭和5年)、佐藤秀廊を中心にマイナー・キー・ハーモニカ (Minor Key Harmonica) が世界で初めて日本に於いて完成された。 1931年(昭和6年)、佐藤秀廊は世界初のマイナー・キー・ハーモニカによる、最初の純無伴奏形式独奏曲『荒城の月(幻想的変奏曲)』を発表する。以上のように、昨今では演歌やシャンソンなどでは欠かせないマイナー・コードのハーモニカは、意外と近年になり登場した。 ハーモニック・マイナー・キー配列のハーモニカの演奏例 この音声や映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声・動画の再生をご覧ください。 マイナー・キー・ハーモニカには現在、2種類あり、現代音楽やシャンソン、中南米のフォルクローレなどに向いている音階配列の「ナチュラル・マイナー・キー・配列」(Natural Minor Key Harmonica) と日本の民族音楽(演歌) などを奏でる時に便利な配列の「マイナー・キー・配列」(Minor Key Harmonica) がある。 海外では「ナチュラル・マイナー・キー・配列」の方が圧倒的に多く使用されているが、日本の音楽などには「マイナー・キー・配列」は欠かせないので、日本国内でハーモニカを購入する場合、大抵はマイナー・キー・ハーモニカといえば「マイナー・キー・配列」の物を指し、「ナチュラル・マイナー・キー・配列」は特注品だったりする。ただし個人が海外から輸入する場合は、このことに対しての注意して輸入する必要がある。海外で「マイナー・キー配列」は「ハーモニック・マイナー・キー配列」と呼び混同を避けている。
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