マイケル・アティヤとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 学者・研究者 > 数学者 > 20世紀の数学者 > マイケル・アティヤの意味・解説 

マイケル・アティヤ

(マイケル・アティア から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/09 16:03 UTC 版)

Sir Michael Francis Atiyah
マイケル・アティヤ卿
生誕 (1929-04-22) 1929年4月22日
イギリス
イングランドロンドン
死没 (2019-01-11) 2019年1月11日(89歳没)
イギリス
スコットランドエディンバラ
国籍  イギリス
研究分野 数学
研究機関 ケンブリッジ大学
オックスフォード大学
プリンストン高等研究所
レスター大学
エジンバラ大学
出身校 トリニティ・カレッジ (ケンブリッジ大学)
博士課程
指導教員
ウィリアム・ホッジ
博士課程
指導学生
サイモン・ドナルドソン
ナイジェル・ヒッチン英語版
ピーター・クロンハイマー英語版
フランシス・カーワン英語版
ルース・ローレンス英語版
主な受賞歴 フィールズ賞 (1966)
キング・ファイサル国際賞(1987)
コプリ・メダル (1988)
アーベル賞 (2004)
プロジェクト:人物伝
テンプレートを表示

マイケル・アティヤ(Michael F. Atiyah [əˈtiːə]1929年4月22日 - 2019年1月11日[1][2] [3] )は、アティヤ=シンガーの指数定理ゲージ理論の研究などで知られるイギリス数学者。20世紀最高の数学者の一人とみなされている。父親がレバノン人、母親はスコットランド人。父はアラブ研究で知られる歴史家のエドワード・アティヤ英語版、弟は弁護士パトリック・アティヤ英語版

人物

その発想は素直で自然であり、数学の諸分野、また理論物理学までをも結びつけるスケールの大きさが印象的である。業績が多分野に関係するため共著の論文が多い。

サイモン・ドナルドソン、ナイジェル・ヒッチン、ピーター・クロンハイマー、フランシス・カーワン、ルース・ローレンスなど優れた弟子を育て、また、エドワード・ウィッテンを見出したことでも知られる。

1983年に英国王室よりナイトの称号を得る。1990年から1995年まで王立協会会長を務めた。

最晩年の2018年には微細構造定数を導出する過程でリーマン予想を証明できると主張した[4][5][6][7]。彼は、発表した5ページの論文に加え、全ての根拠を示した論文を王立協会が発行する科学誌に投稿し、2018年現在専門家らにより検証が進められている。他の専門家の多くが懐疑的[8]な意見を表明していることについて、「証明の正当性はある」「私が全く新しく、予想外の方法で解いたため、疑念が出ているのだろう」と反論している。「数学者の旬は40歳までとみんな言うが、間違っていると証明したい。90歳になってもできると見せたい」「論文は今年90歳で亡くなった数学者の妻に捧げた」と語った[9]

アティヤは90歳の誕生日の3か月と11日前に死去した[10]

著書

受賞歴

アカデミー会員

出典

  1. ^ Michael Atiyah, Mathematician in Newton’s Footsteps, Dies at 89”. The New York Times (2019年1月11日). 2019年1月12日閲覧。
  2. ^ リーマン予想「証明」の数学者死去 論文の扱いどうなる”. 朝日新聞デジタル (2019年1月25日). 2019年1月25日閲覧。
  3. ^ 幻のリーマン予想「証明」 ニュートン以来の数学者とは”. 朝日新聞デジタル (2019年1月26日). 2019年1月30日閲覧。
  4. ^ “Famed mathematician claims proof of 160-year-old Riemann hypothesis” (英語). New Scientist. https://www.newscientist.com/article/2180406-famed-mathematician-claims-proof-of-160-year-old-riemann-hypothesis/#.W6l4nF6LAG9.twitter 2018年9月25日閲覧。 
  5. ^ “2018-The_Riemann_Hypothesis.pdf”. Google Docs. https://drive.google.com/file/d/17NBICP6OcUSucrXKNWvzLmrQpfUrEKuY/view 2018年9月25日閲覧。 
  6. ^ “2018-The_Fine_Structure_Constant.pdf”. Google Docs. https://drive.google.com/file/d/1WPsVhtBQmdgQl25_evlGQ1mmTQE0Ww4a/view 2018年9月25日閲覧。 
  7. ^ “超難問「リーマン予想」証明? 英数学者に懐疑的な声も:朝日新聞デジタル” (日本語). 朝日新聞デジタル. https://www.asahi.com/articles/ASL9T42NNL9TULBJ004.html 2018年10月11日閲覧。 
  8. ^ “Skepticism surrounds renowned mathematician’s attempted proof of 160-year-old hypothesis” (英語). https://www.sciencemag.org/news/2018/09/skepticism-surrounds-renowned-mathematician-s-attempted-proof-160-year-old-hypothesis 2018年9月25日閲覧。 
  9. ^ 論文は今年90歳で亡くなった数学者の妻に捧げた。  ”. akym.html.xdomain.jp   ( ). 2018年12月5日閲覧。
  10. ^ Michael Atiyah (1929-2019)”. www.maths.ed.ac.uk. 2019年1月25日閲覧。

関連項目





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「マイケル・アティヤ」の関連用語

マイケル・アティヤのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



マイケル・アティヤのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのマイケル・アティヤ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS